事業内容
シーアールイーは、物流施設の賃貸、管理、開発、仲介、投資助言および投資運用を主な業務とする企業グループです。2009年に創業し、以降、複数の企業を吸収合併することで営業基盤を拡大してきました。特に物流施設の開発に注力し、賃貸・管理のノウハウを活かしています。
シーアールイーの事業セグメントは、不動産管理事業、物流投資事業、アセットマネジメント事業、海外事業の4つに分かれています。不動産管理事業では、マスターリースやプロパティマネジメント、建設工事、リーシングを行い、物流施設を中心に運営・管理を行っています。
物流投資事業では、マーケットリサーチから用地取得、建設工事発注、テナント誘致、売却までを一貫して行い、先進的物流施設の開発を進めています。これにより、使用者目線に立った高機能な施設を提供しています。
アセットマネジメント事業では、子会社のストラテジック・パートナーズ株式会社が投資家に対し、収益不動産への投資機会や運用・管理サービスを提供しています。また、CREリートアドバイザーズ株式会社がCREロジスティクスファンド投資法人の運用を行っています。
海外事業では、東南アジアで物流施設の開発を行い、マーケットリサーチから用地取得、建設工事発注、テナント誘致、開発・取得物件の管理を共同パートナーと共に進めています。これにより、国際的な物流インフラの構築を目指しています。
経営方針
シーアールイーは、物流インフラのリーディングカンパニーを目指し、成長戦略を推進しています。2021年8月に策定した第2次中期経営計画(2022年7月期~2026年7月期)では、物流不動産領域の着実な成長を図ることを最重要課題としています。具体的には、フロービジネスを成長ドライバーとし、ストックビジネスの拡大を目指しています。
シーアールイーは、管理面積の拡大を通じて不動産管理収入の増加を図ります。不動産所有者への資産活用提案や新規物件の取得、プロパティマネジメントの受託を推進し、管理面積を増やすことで利益を拡大します。また、受託資産残高の拡大を目指し、開発型ファンドの組成や他デベロッパーとの共同開発を進めています。
新領域として、海外事業と新規事業の収益化を図ります。特に、ベトナムでの倉庫開発をはじめとするASEAN地域での不動産投資を拡大し、海外事業の収益化を目指しています。また、資本および業務提携を通じて新規事業を拡充し、既存事業とのシナジーを活かして収益化を進めます。
持続可能な社会への貢献も重視しています。開発物件の脱炭素化やグリーンビル認証の取得、グリーンファイナンスの活用を通じて、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを進めています。これにより、環境に配慮した事業運営を実現します。
成長を維持するための体制整備も重要視しています。適切な財務コントロールを行い、ネットD/Eレシオを2.5倍以下に抑えることを目指しています。また、成長を支える人材の育成に注力し、専門的な知識やノウハウを持つ人材を育成するための研修や環境整備を進めています。
シーアールイーは、株主還元にも積極的です。配当と自己株式取得を合わせた総還元性向を毎期30%を下限とし、50%を目標としています。安定した配当の継続に加え、機動的な株主還元を実施し、株主価値の向上を図ります。