事業内容
沿革・会社概要
Groupon, Inc.（グルーポン）は、米国イリノイ州シカゴに本社を置くオンラインマーケットプレイスの運営企業である。
グルーポンはマーケットプレイス型のクーポンサイトで、世界中のローカルEコマース事業者と消費者を繋ぐ共同購入型のクーポンサイト。2008年に創業、2011年11月に米国ナスダックに上場した。当時は2004年のGoogle社（現Alphabet社）の上場以来の大型上場案件知られている。
Grouponのビジョンは、世界中の消費者が、ビジネスを成長させたいと考えている質の高い加盟店から、ローカルの体験を簡単に発見し、購入できるようにすることである。
Grouponは、第3者である加盟店に代わって、商品やサービスを販売することで手数料収入を得ている。これらの取引は、顧客がGrouponのオンラインマーケットプレイスで商品やサービスと交換できるクーポンを購入することを意味する。
サービス収益の純額は、顧客から受け取ったバウチャーの購入価格から、加盟店に支払われた購入価格を差し引いたものとなる。サービス収入には、Grouponのデジタルクーポンを使用して、顧客が小売店で購入した場合や、バウチャーを使用しない販売店から得られる手数料も含まれる。
製品・サービス
顧客は、モバイルアプリやWebサイトを通じて、Grouponのオンラインローカルコマース市場にアクセスしている。消費者はモバイルデバイス上でお得な情報を閲覧、購入、管理、換金することができる。2019年12月31日終了年度では、Grouponのグローバル取引の75％以上がモバイルデバイスで完了している。
Grouponは、消費者と加盟店をつなぐグローバルな双方向マーケットプレイスである。北米と海外の2つのセグメントで事業を展開しており、歴史的に「Local Deals（ローカル）」「Groupon Goods（グッズ）」「Groupon Getaways（トラベル）」の3つのカテゴリーで事業を展開してきた。
2020年2月には、ローカルコマースにおけるグローバルリーダーとしての地位を活かし、「ローカル」と「トラベル」のカテゴリーに注力し、2020年末までに「グッズ」のカテゴリーから撤退する計画を発表した。
「ローカル」
Grouponが提供するサービスは、イベントやアクティビティ、健康、美容、ウェルネス、飲食、家庭菜園、自動車など、複数のサブカテゴリーで構成されている。地域や全国のサービスに加えて、消費者は、Grouponのクーポンサービスを通じて、数千の小売店のデジタルクーポンにアクセスすることができる。
Grouponの「ローカル」カテゴリーには、地元および全国の加盟店からの提供物や広告収入など、主に加盟店との関係を通じて得られる収入源が含まれる。
「グッズ」
「グッズ」カテゴリーは、電子機器、スポーツ用品、宝飾品、玩具、家庭用品、アパレルなど複数の商品ラインを取り扱っている。「グッズ」カテゴリーでは、商品在庫を顧客に直接販売する取引から商品収益を、また、第3者である販売店がGrouponのマーケットプレイスを通じて顧客に商品を販売する取引からサービス収益を得ている。Grouponは、2020年末までに「グッズ」カテゴリーから撤退する予定である。
「トラベル」
「トラベル」カテゴリーでは、ホテル、航空運賃、国内・海外旅行をカバーするパッケージ商品など、割引価格と市場価格の両方で旅行商品を提供している。旅行商品の多くは、Grouponから旅行バウチャーを購入した後、顧客が直接加盟店に連絡して旅行の予約をする必要がある。ただし、一部のホテルについては、GrouponのWebサイトから直接予約が可能となっている。
マーケティング
2020年2月には、Grouponを地域の体験マーケットプレイスにすることに向けて戦略を転換した。ブランドとマーケティング戦略を刷新し、取引中心のマーケットプレイスからローカルな体験マーケットプレイスへと移行する予定である。
2020年にはブランドを刷新し、市場でのポジションを明確にし、顧客、加盟店、パートナーと、Grouponが構築しているマーケットプレイスとの間に強力なつながりを構築することを目指す。
Grouponは、検索エンジン、電子メールやプッシュ通知、アフィリエイトチャネル、ソーシャル広告やディスプレイ広告、オフラインマーケティングなど、様々なマーケティングチャネルを利用して、顧客にGrouponの製品を告知している。Grouponでは、第3者を利用してGrouponが提供する商品をオンラインで販売促進する、アフィリエイトプログラムも実施している。
