事業内容
飛島建設は、建設事業と開発事業を主軸に展開している企業です。建設事業では、土木事業と建築事業を中心に総合建設業を営んでおり、その範囲は国内外に広がっています。同社の子会社であるTOBISHIMA BRUNEI SDN.BHD.や杉田建設株式会社も総合建設業を行っており、飛島建設はこれらの子会社から建設工事を受注しています。また、株式会社E&CSは耐震補強の設計や部材の製造・販売を手がけ、飛島建設はその一部を購入しています。株式会社テクアノーツやジャパンレイクアンドキャナル株式会社は潜水工事業を展開しています。
開発事業では、不動産の開発、販売、賃貸を主な事業としています。子会社の株式会社E&CSは保険代理店業を、株式会社フォーユーは不動産の販売、賃貸、仲介を、株式会社グラン・アーデルは不動産販売代理を、株式会社アクシスウェアはITシステムの開発及び保守を行っています。関連会社の株式会社ネクストフィールドは、建設DXトータルサポート事業を営んでいます。
このように、飛島建設とそのグループ会社は、建設と開発を核とした多岐にわたる事業を展開しており、それぞれの分野で専門性を持ちながらも、相互に連携して事業を推進しています。
経営方針
飛島建設は、新たな未来社会「Society 5.0」の実現に貢献することを目指し、経済発展と社会的課題の解決を両立する総合的なサービスを提供する企業グループへの変革を進めています。2019年5月に策定された中期5ヵ年計画では、2023年度までに売上高1,600億円、営業利益率8.0%以上、自己資本比率45%、配当性向30%以上を数値目標として掲げています。この計画の下、同社は事業構造改革の推進に取り組んでいます。
具体的な基本戦略として、土木・建築事業では基盤事業のプレゼンス維持と事業構造改革のさらなる推進、建築コンシェルジュ事業では不動産開発機能の拡充とワンストップサービス化の推進、スマートソリューション事業では保有技術を活用したブランディング事業の拡充と多様なソリューションサービスの提供を挙げています。また、経営基盤の強化として、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に注力しています。
投資戦略においては、DXの推進に100億円(経営基盤40億円、先端技術対応60億円)、グロース事業への投資に200億円の合計300億円を計画しています。これらの戦略を通じて、飛島建設は持続的成長を目指し、社会に貢献する企業グループへの変革を進めています。