事業内容
デリカフーズホールディングスとそのグループ企業は、外食産業や中食産業向けにホール野菜の販売、カット野菜やミールキットの製造・販売を行う青果物事業を主軸に展開しています。同社グループは、デリカフーズ株式会社、デリカフーズ長崎株式会社、株式会社メディカル青果物研究所、デザイナーフーズ株式会社、エフエスロジスティックス株式会社、楽彩株式会社から構成されています。
同社は、外食チェーン店等と取引を行い、野菜の品揃え及び数量確保体制を整え、チルド物流による品質維持に注力しています。また、カット野菜や真空加熱野菜を製造・販売し、特に真空加熱野菜は、調理時間の短縮や価格変動の影響を受けにくいというメリットを提供しています。
ミールキットに関しては、デリカフーズ長崎株式会社が製造し、楽彩株式会社が販売を行っており、利便性の高い商品として顧客満足度の向上を目指しています。その他、野菜だけでなく日配品の配送も手がけ、物流網を活用しています。
物流事業では、エフエスロジスティックス株式会社が外食産業、中食産業に対し小型チルド車による個別ルート配送等を行い、スーパーコールドチェーンを実現しています。研究開発・分析事業では、デザイナーフーズ株式会社がコンサルティング業務、株式会社メディカル青果物研究所が研究開発業務・受託分析業務を行っており、青果物の機能性研究や抗酸化力研究に力を入れています。
特集記事
経営方針
デリカフーズホールディングスは、農業の発展と国民の健康増進を目的に、青果物の流通を通じた社会貢献を目指しています。同社は、創業以来の経営理念「徳・体・智」に基づき、新たな価値観としてMission・Vision・Value(MVV)を定め、これを実現するための行動指針Credoを設けています。これらに基づき、同社グループは「農」と「健康」をつなぐ創造企業として、企業価値の一層の向上を目指しています。
中期経営計画「Transformation 2024」においては、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた外食産業への対応、健康志向の高まりや人手不足などの経営環境の変化に適応し、さらなる成長モデルの確立を目指しています。具体的には、事業ポートフォリオの変革、青果物流通インフラの構築、サステナビリティ経営の推進などが挙げられます。
事業ポートフォリオの変革では、外食業態の多様化やBtoC事業への展開を進め、青果物流通インフラの構築では、原料調達機能の強化や物流体制の強化を図っています。また、サステナビリティ経営の推進では、フードロスの低減やCO2削減など、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。
これらの取り組みを通じて、デリカフーズホールディングスは、不透明な経営環境の中でも、中期経営計画の数値目標を上方修正し、売上高52,000百万円、経常利益1,200百万円を目指しています。同社は、これらの戦略を着実に遂行することで、SDGsの潮流に適応した社会に望まれる企業へのトランスフォーメーションを果たしていく方針です。