事業内容
ワイエスフード株式会社とそのグループ企業は、ラーメン店の運営、ラーメン店のフランチャイズ・チェーン本部の経営、飲食店用厨房機器の販売、不動産賃貸など多岐にわたる事業を展開しています。同社は、国内外で「筑豊ラーメン山小屋」や「牛もつダイニングY's KITCHEN」など複数のブランドを展開し、自社工場で製造した麺や焼豚などの食材を使用しています。また、フランチャイズ加盟店の募集や経営指導も行っており、令和5年3月末日時点で125店舗を数えます。
不動産賃貸事業では、同社が所有する店舗用地などの不動産を賃貸しています。外販事業では、ラーメン等の製品を主要販売品目とし、インターネット通販や一般小売先向けの卸し、委託販売による小売りを展開しています。
さらに、福岡県田川郡福智町にある「ほうじょう温泉ふじ湯の里」の経営を行う温泉事業や、感染症対策に有効な空間除菌器「SterilizAir ステライザ」の販売を手がける衛生事業も展開していましたが、衛生事業は今期末で撤退することとなりました。その他、飲食店用の厨房設備の販売も行っており、フランチャイズ・チェーン加盟店などが主な顧客です。
ワイエスフード株式会社グループは、これらの事業を通じて、食文化の発展に貢献しています。
経営方針
ワイエスフード株式会社は、ラーメン店運営やフランチャイズ・チェーン本部の経営、飲食店用厨房機器の販売、不動産賃貸など多岐にわたる事業を展開している企業です。同社は、「味へのこだわり」「共存共栄」「業界No.1への挑戦」という経営理念のもと、顧客満足度の向上と企業価値の向上を目指しています。経営上の目標として、営業利益および経常利益の向上とフリーキャッシュ・フローの増大を掲げ、安定的な事業拡大と効率的な経営を追求しています。
同社は、外食事業において人件費の抑制や広告媒体の最適化、不動産賃借料の減額交渉などを実施し、新メニューの開発や各種キャンペーン・イベントの施策を積極的に取り組んでいます。また、自社工場生産の利点を活かした商品開発を行い、幅広い顧客ニーズに応えることで、商品力の強化に努めています。さらに、ECサイトや専用アプリと連動させた情報開示の積極化や、冷凍商品の開発による販路拡大など、顧客の利便性向上にも注力しています。
財務面では、借入金の圧縮と財務の健全性向上を目指し、長期借入金の残高を50%以下にすることや、不動産評価の高い物件の売却などを通じて資金調達を検討しています。ロシア・ウクライナ情勢の長期化に伴う原材料価格の高騰など厳しい状況の中、金融支援要請や返済条件の緩和により、資金繰りの懸念を軽減しています。
ワイエスフード株式会社は、これらの成長戦略を通じて、外食事業及び外販事業の生産性向上、集客力アップ、そして企業価値のさらなる向上を目指しています。