事業内容
沿革・会社概要
Comcast Corporation（以下、Comcast）は、3つの主要事業を有するグローバルなメディアおよびテクノロジー企業である。Comcastは「コムキャスト・ケーブル」、「NBCユニバーサル」、「スカイ」という3つの主要事業を展開している。Comcastは、2001年12月にペンシルバニア州に設立された企業である。1963年の設立以来、前身の会社を通じて、ケーブルシステムの開発、管理、運営を行ってきた。
2019年12月31日現在、Comcastの従業員は、常勤換算で約19万人の常勤・非常勤となっている。これらの従業員のうち、約8万8,000人、約6万6,000人、約3万4,000人は、それぞれケーブルコミュニケーションズ、NBCユニバーサル、スカイに関連した従業員である。また、Comcastは通常の業務でフリーランスや臨時従業員を活用している。
Comcastには、(1)コムキャスト・ケーブルの1つの報告セグメント（ケーブル・コミュニケーションズ）と、(2)NBCユニバーサルの4つの報告セグメント（ケーブル・コミュニケーションズ）がある。ＮＢＣユニバーサルの事業セグメントは、ケーブルネットワーク事業、放送テレビ事業、映画エンターテイメント事業、テーマパーク事業、そして、スカイ事業を報告セグメントとしている。
事業内容・サービス内容
ケーブル通信事業
ケーブル・コミュニケーションズは、「Xfinity」ブランドのもと、米国において、高速インターネット、ビデオ、音声、無線、セキュリティおよび自動化サービスを、個別に、またはバンドルサービスとして、住宅および法人顧客に向けて、自社のケーブル分配システムを介して割引料金で提供している。収入は主に、個別またはバンドルサービスとして販売されているComcastのサービスに加入している住宅用および法人用の顧客、および広告の販売から得られている。バンドルサービスの提供は、Comcastの顧客ベースの様々なセグメントのニーズに応えることを目的としており、その範囲は、限られたチャンネル数を含むビデオやストリーミングサービスとパッケージ化された高速インターネットサービスから、高速インターネット、ビデオ、音声、無線、セキュリティおよび自動化サービスで構成された5つの製品バンドルまで多岐にわたっている。サブスクリプション料金および関連料金は、顧客が受けるサービスや機能、およびお客様が使用する機器の種類によって異なり、顧客は通常、月単位で事前に請求されている。
2019年12月31日現在、ケーブルコミュニケーションズは、2910万件の家庭用顧客と240万件の法人顧客を含む3,150万件の総顧客関係を有し、5,800万件以上の家庭と法人を繋いでいる。2019年12月31日現在、家庭と事業者の顧客関係の総浸透率は54%となっている。
ケーブルネットワーク
主に、さまざまなエンターテインメント、ニュース、情報、スポーツコンテンツを提供する全国のケーブルネットワーク、地域のスポーツ・ニュースネットワーク、国際的なケーブルネットワーク、ケーブルテレビスタジオの制作事業、および各種デジタル資産から構成されている事業である。
放送テレビ
主にNBCおよびTelemundo放送ネットワーク、NBCおよびTelemundo所有のローカル放送テレビ局、NBC Universo全国ケーブルネットワーク、当社の放送テレビスタジオ制作事業、および各種デジタル資産で構成された事業である。
映画エンターテイメント
主に世界中の映画エンターテイメントの制作、買収、販売、配給を行っている。また、映画のチケット販売、エンターテインメント事業、コンシューマープロダクツ事業、ライブステージ制作事業の展開も行っている。さらに、第三者が制作した映像作品の配信も行っている。Comcastの映画は、イルミネーション、ドリームワークス・アニメーション、フォーカス・フィーチャーズの名称でも制作されている。
テーマパーク
主にフロリダ州オーランド、カリフォルニア州ハリウッド、日本の大阪にあるユニバーサルのテーマパークで構成された事業である。また、中国の国有企業と共同で中国北京のテーマパークを開発中で、フロリダ州オーランドにもテーマパークを追加していく予定である。
スカイ
スカイは、西ヨーロッパの4大有料テレビ市場のうち3つを含む7つの地域で事業を展開するヨーロッパ有数のエンターテインメント企業である。欧州有数のエンターテイメント企業であるスカイ社の事業から構成されており、主にビデオ、高速インターネット、音声、無線電話サービスを提供する消費者向けダイレクト・ツー・コンシューマー事業と、エンターテイメントネットワーク、スカイニュース放送ネットワーク、スカイスポーツネットワークを運営するコンテンツ事業を行っている。英国、イタリア、ドイツの7つの地域で事業を展開しており、収益の大部分は、2,400万人の小売顧客を持つスカイの消費者向けダイレクト・ツー・コンシューマー・ビジネスから得られている。主に家庭および法人顧客への幅広いビデオ・チャンネルの配信を行っていることが特徴である。Skyは、エンターテイメント、ニュース、スポーツ、映画などを提供する有料チャンネルの多様なポートフォリオを所有しており、これらはSkyの定額制ビデオサービスに含まれているほか、様々な配信パートナーシップを通じて、390万世帯にリーチするサードパーティのビデオプロバイダーにライセンスされている。また、一部の国では、高速インターネット、音声通話、無線電話サービスも提供している。ビデオ、高速インターネット、音声、無線電話サービスは、個別に購入することも、バンドルで購入することも可能である。
