事業内容
ミタチ産業株式会社は、多様なエレクトロニクス製品分野において事業を展開しています。同社は、国内外にわたる広範なネットワークを持ち、半導体や電子部品の販売、電子機器の組付装置の販売を行っています。国内事業部門では、主に日本国内での半導体や電子部品の仕入販売、組付加工販売を手がけています。これには、ミタチ産業株式会社自身や関連会社であるMEテック株式会社、フロア工業株式会社が関与しています。
海外事業部門では、電子機器や電子部品の受託製造販売、半導体や電子部品の仕入販売を行っています。この部門には、M.A.TECHNOLOGY,INC.や美達奇(香港)有限公司、台湾美達旗股份有限公司、敏拓吉電子(上海)有限公司、美達奇電子(深圳)有限公司、MITACHI(THAILAND)CO.,LTD.、PT. MITACHI INDONESIA、MITACHI INTERNATIONAL(MALAYSIA)SDN.BHD.、MITACHI AMERICA,INC.が含まれます。
同社の主な取扱商品には、汎用IC、ダイオード、トランジスタ、光半導体、システムLSI、メモリなどの半導体が含まれます。また、抵抗器、コンデンサ、コネクタ、スイッチ、コイル、電子回路基板といった電子部品も取り扱っています。さらに、組付加工(受託加工)全般や組込みシステムといったユニット・アセンブリも提供しています。
その他の事業としては、チップマウンターやはんだ印刷機などの産業機器全般、ハードディスクや液晶モジュールなどのコンポーネント全般、IoT関連機器とソフトウェアの提供も行っています。これにより、同社は多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、エレクトロニクス業界での地位を確立しています。
経営方針
ミタチ産業株式会社は、エレクトロニクス関連製品とソリューションサービスを中心に、グローバルな成長を目指しています。同社は「顧客第一主義」や「創造的革新」などの経営理念を掲げ、変化する市場環境に対応するための中期経営計画「中期経営計画2026」を策定しました。この計画は、2025年から2027年までの3年間を対象とし、企業価値の持続的な向上を目指しています。
同社の成長戦略は、基盤ビジネスの強化と新たな収益基盤の創出に重点を置いています。具体的には、モビリティや産業機器分野での取り組みを強化し、営業活動やグローバルネットワークの強化を図ります。また、協業やM&Aを活用して成長を加速させる方針です。さらに、「MONOもKOTOも」のスローガンのもと、エレクトロニクスとデジタル技術を活用した新たなビジネスモデルの構築を進めています。
健全な経営基盤の維持・強化も重要な施策です。財務健全性の向上や人的資本への投資、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を通じて、経営の品質を高めることを目指しています。また、ガバナンスの強化や経営リスクの管理にも注力し、持続可能な成長を支える基盤を築いています。
同社は、2027年5月期までに売上高1,000億円、営業利益30億円、ROE10%以上を目標としています。これにより、エレクトロニクス業界での競争力をさらに高め、社会的価値と経済的価値の両立を図ることを目指しています。