事業内容
サンセイランディック及びそのグループ会社である株式会社サンセイランディックファンディング、八幡平観光活性化合同会社は、不動産販売事業を主軸に展開しています。この事業では、複数の権利者が存在することで自由な活用が制限されたり、資産価値が低下している不動産を対象に、土地所有者からの買取りと権利調整を行い、不動産の価値を高めてから販売するという業務を行っています。具体的には、底地、居抜き物件、所有権物件の3つのカテゴリーに分けられ、それぞれに対して権利調整を施し、販売までのプロセスを管理しています。
サンセイランディックは、底地に関しては、隣地との境界確定や借地区画ごとの分筆、借地権者との交渉を行い、借地権者への底地の販売や借地権の買取りを通じて、不動産の完全所有権化を目指します。居抜き物件については、老朽化したアパートやビルなどを買取り、借家権者に退去を依頼し、空き物件となった土地建物を販売します。所有権物件は、サンセイランディックが所有者から直接買取り、販売を行います。
また、不動産の売買以外にも、不動産仲介、土地活用のコンサルティングサービス、地代の集金業務代行や土地賃貸借契約期間の更新手続きなど、土地所有者からの土地賃貸管理業務を一括して請け負う「オーナーズパートナー」というサービスを提供しています。これにより、土地所有者の管理負担を軽減し、底地の有効活用を支援しています。
サンセイランディックは、東京本社を含む全国8ヶ所に営業拠点を設け、底地及び居抜きを中心に不動産事業を積極的に展開しています。ただし、建築事業については、2022年3月31日に連結子会社であった株式会社One’s Life ホームの全株式を譲渡し、グループとしての事業運営を取りやめたことが記されています。
経営方針
サンセイランディックは、不確実性が高まる経営環境の中で、持続的な成長を目指しています。そのために、ミッション「人と人の未来を繋ぐ先駆者となる」を掲げ、ビジョンとして「自立自走」「プロフェッショナル思考」「変化を楽しもう」を定めています。また、ポリシーとして「中庸」「質実」「不断」を新たに位置付け、バランスのとれた経営、スリムな会社創り、持続可能な成長を目指しています。
同社は、「Transformation to 2024」をテーマに、2022年度から中期経営計画を推進しており、既存事業の拡大、事業領域の拡張、経営基盤の強化を進めています。具体的には、不動産販売事業の拡大、八幡平温泉郷における宿泊施設の運営やライダー向け宿泊施設の事業化など、事業領域の拡張を計画しています。また、ガバナンス体制の強化、バックオフィス体制の見直し、財務基盤の強化、人事改革を推進し、経営基盤を強化しています。
さらに、株主還元を重要な経営課題として位置付け、収益力の向上と事業基盤の拡大を図りながら、継続的かつ安定的な配当の実施を目指しています。また、社会還元として、ESG活動の強化や子供支援活動、社会福祉支援活動を進めています。社員還元においても、多様な働き方の環境整備や職場環境の改善を図り、優秀な人材の確保と育成に努めています。
これらの取り組みを通じて、サンセイランディックは、不動産販売事業を核としながらも、新たな事業領域への拡張や経営基盤の強化を進め、中長期的な成長戦略を推進しています。