事業内容
ホクト株式会社とその子会社7社から成るホクトグループは、4つの主要事業セグメントを展開しています。これらは「国内きのこ事業」、「海外きのこ事業」、「加工品事業」、「化成品事業」であり、幅広い事業展開と経営の効率化を目指しています。
国内きのこ事業では、昭和47年からきのこの生産と販売を行っており、全国21ヵ所に34の生産センターを設置しています。この事業は、鮮度の高いきのこを翌日にはスーパーの店頭に届けることを目標に、全国各地の市場や量販店、生活協同組合等と取引しています。
海外きのこ事業では、米国、台湾、マレーシアに生産拠点を持ち、これらの地域できのこの生産及び販売を行っています。特に、アジアとヨーロッパ市場への販売拡大に向けた市場調査や営業活動に力を入れています。
加工品事業では、きのこを使用した加工品の販売に注力しており、カレーや健康食品などの新商品開発や市場開拓、通販事業を展開しています。子会社の株式会社アーデンは、レトルトパウチ食品の製造を手掛け、大手食品メーカーや食品スーパーと取引しています。
化成品事業では、ホクト産業株式会社が農業資材の製造販売や包装資材の販売を行っています。きのこ生産に不可欠な資材の製造から、食品や非食品業界向けの包装用資材、容器、機械の販売まで、幅広いニーズに応えています。
これらの事業セグメントを通じて、ホクトグループはきのこの生産から加工品の開発、さらには農業資材や包装資材の提供に至るまで、一貫したサービスを提供しています。
経営方針
ホクト株式会社は、健康食材である「きのこ」を中心に、研究、生産、販売を行うことで、消費者や取引先、地域社会、株主など全てのステークホルダーの信頼と期待に応える企業を目指しています。同社は、健康で豊かな食文化の創造を目標に掲げ、きのこの研究開発や生産、販売に積極的に取り組んでいます。また、企業価値の向上を最重要課題の一つと位置づけ、投資家にとって魅力的な企業であることを目指しています。
2020年11月には、2021年度からの5年間の中期経営計画を策定しました。この計画では、「きのこで健康を届けることを使命に市場と消費を拡大する」と「利益の創出と企業の社会的責任を両立する」を経営ビジョンとしています。同社は、事業部門ごとに重点施策を実行し、計画期間終了後には役職員全員が達成感を共有し、次の時代への活力に繋げることを目標としています。また、SDGsの「4つの取り組みテーマ」に沿った活動を通じて、サスティナビリティの重要性を認識し、全社で取り組む方針です。
具体的な経営戦略としては、プレミアムラインの拡大、海外事業の強化、加工品事業の拡大、化成品事業の強化を挙げています。これらの施策を通じて、ホクトはきのこの魅力をより多くの人々に伝え、市場の拡大を目指しています。海外では、米国、台湾、マレーシアにおいて、生産拠点の稼働率向上やブランド力の強化、営業活動の積極的な展開を進めています。また、加工品事業では、新商品の開発や市場開拓、通販事業に注力し、化成品事業では、SDGs関連への取り組みを強化しています。
これらの戦略を通じて、ホクトは持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。