事業内容
ゼネラル・オイスターとそのグループ企業は、牡蠣を中心とした事業を展開しています。主な事業セグメントは、店舗事業、卸売事業、加工事業、そしてその他の事業です。
店舗事業では、国内最大級のオイスターバーチェーン「ガンボ&オイスターバー」をはじめとする飲食店を運営しています。これらの店舗では、生牡蠣を中心に、焼き牡蠣や蒸し牡蠣など様々な調理法で提供しており、顧客に非日常的な食体験を提供しています。また、オイスター・ピース・クラブという会員制度を通じて、リピート率の向上を図っています。
卸売事業では、安全性の高い牡蠣の供給を目的としています。ゼネラル・オイスターは、厚生労働省の基準を下回る独自の基準を設け、海洋深層水を利用した浄化工程を実施しています。これにより、安全かつ高品質な牡蠣を、自社の店舗だけでなく、他の飲食店にも卸売しています。
加工事業では、岩手県大槌町にある加工工場で、冷凍カキフライや冷凍粒牡蠣(IQF)、牡蠣ペーストなどの牡蠣加工品を製造しています。新型コロナウイルス感染症の影響で店舗事業の売上が減少したことを受け、加工工場の有効活用を模索し、阪和興業株式会社との間で加工委託の取引を開始しました。
その他の事業としては、イベント事業やEC(通販)事業があります。イベント事業では、地方創生を目的とした牡蠣に関わるイベントを通じて、新鮮な牡蠣の提供を行っています。EC事業では、生牡蠣や牡蠣フライに加え、オリジナルのワインや日本酒も取り扱っています。
ゼネラル・オイスターは、これらの事業を通じて、安全で高品質な牡蠣を提供し、日本の伝統食材である牡蠣をより多くの人々に親しまれるよう努めています。
経営方針
ゼネラル・オイスターは、外食業界の厳しい市場環境の中で、牡蠣を中心とした事業を展開し、成長戦略を推進しています。同社は、第一次産業から第三次産業までの領域で牡蠣の高付加価値化を図り、新しい食文化の創造を目指しています。経営環境においては、新型コロナウイルス感染症対策の緩和や経済活動の回復傾向を踏まえつつ、ロシアのウクライナ侵攻による世界的な物価上昇や景気後退懸念などの不透明感に対処しています。
具体的な成長戦略として、店舗事業では集客力の高い商業施設を中心に出店を拡大し、居抜き物件を優先的に検討することで投資金額を抑え、採算性の検証を十分実施しています。また、卸売事業では、安心安全のプラットフォームの高付加価値を活かし、国内販売の営業力強化や取引先開拓、海外販売の販路拡大を通じて収益力向上を目指しています。
加工事業においては、岩手の加工工場で海産物の加工受託事業を開始し、受託可能なラインナップの増加やECサイト事業での牡蠣加工商品の取り扱い開始を通じて、稼働改善と収支改善を図っています。さらに、陸上養殖事業やEC通販サイトの立ち上げを通じて、牡蠣の販売チャネルを拡大し、収益拡大に努めています。
人材の確保と育成、衛生管理の強化、内部統制の強化など、経営基盤の強化にも注力しています。これらの戦略を通じて、ゼネラル・オイスターは、安全で高品質な牡蠣を提供し、牡蠣を通じた新しい食文化の創造を目指しています。