事業内容
三洋貿易は、複数の事業セグメントを持ち、多岐にわたる商品やサービスを提供しています。主な事業セグメントには、化成品、機械資材、海外現地法人、その他があります。
化成品セグメントでは、合成ゴムや合成樹脂、熱可塑性エラストマー、医療関連材料、可塑剤、再生ゴム、接着剤などを取り扱っています。このセグメントは、三洋貿易のゴム事業部、化学品事業部、ライフサイエンス事業部、ケムインター、三洋ライフマテリアルが担当しています。
機械資材セグメントでは、自動車用関連用品や部品、ウルトラファインバブル発生装置、半導体検査装置、環境関連機器、バイオマス関連機器などを提供しています。このセグメントは、グリーンテクノロジー事業部、産業資材第一・第二事業部、エネルギーソリューション事業室、バイオフロンティア事業室、三洋機械工業、コスモス商事、新東洋機械工業、日本ルフト、日本フリーマン、ワイピーテック、三洋テクノス、スクラム、KOTAIバイオテクノロジーズが担当しています。
海外現地法人セグメントでは、合成ゴムや合成樹脂、医薬中間体、家畜飼料、自動車用関連用品などを取り扱っています。このセグメントは、Sanyo Corporation of America、三洋物産貿易(上海)有限公司、Sanyo Trading Asia、Sanyo Trading (Viet Nam)、Sun Phoenix Mexico、PT. Sanyo Trading Indonesia、Sanyo Trading Indiaが担当しています。
その他のセグメントでは、パッケージ・自社開発、業務系システム開発、スマートデバイス用アプリ開発、WEBインテグレーションなどを行っています。このセグメントは、コスモ・コンピューティングシステムが担当しています。
経営方針
三洋貿易は、長期経営計画「SANYO VISION 2028」を掲げ、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。この計画のもと、同社は「堅実と進取の精神、自由闊達な社風」を基盤に、迅速かつ柔軟に最適解を提供し、国際社会の発展と従業員の幸福を共創することをミッションとしています。
「SANYO VISION 2028」では、収益基盤の強化と企業体質の改善を重点施策としています。具体的には、既存事業の成長、新規ビジネスの開拓、連結経営体制の強化、投資案件の推進を通じて、経済的利益の成長と社会課題の解決を両立させることを目指しています。
同社は、2028年までにROE10~12%、営業利益90億円を目標に掲げています。また、営業キャッシュ・フローの黒字維持、自己資本比率50%以上を確保しつつ、5年間で累計200~300億円を事業投資、DX投資、人的資本に投資する計画です。これにより、成長性・収益性・安定性のバランスを図ります。
三洋貿易は、SDGsに取り組むため、環境負荷の低減や多様な人材の活躍を推進し、ESG経営を強化しています。また、ITの利活用を進め、業務プロセスの効率化と革新を図ることで、企業体質の改善を目指しています。これにより、持続可能な成長を実現し、社会的責任を果たすことを重視しています。