黒谷【3168】 スタンダード(内国株式)

非鉄金属事業では、銅を中心にインゴット製造・販売、リサイクル原料加工・販売を展開、美術工芸事業では、貴金属製置物や仏像・仏具の製造販売を手がける。

黒谷【3168】 スタンダード(内国株式)

非鉄金属事業では、銅を中心にインゴット製造・販売、リサイクル原料加工・販売を展開、美術工芸事業では、貴金属製置物や仏像・仏具の製造販売を手がける。

事業内容

黒谷株式会社とそのグループ企業は、非鉄金属事業と美術工芸事業の二つの主要な事業セグメントを展開しています。非鉄金属事業では、銅を中心にした非鉄金属関連のビジネスを行っており、インゴットの製造・販売とリサイクル原料の加工・販売を事業の二本柱としています。このセグメントでは、国内外から集めた銅及び銅合金のリサイクル原料を使用し、約50品種のインゴットを製造。これらは、造船メーカーや住宅設備メーカーなどに販売されています。また、約150品種の非鉄金属リサイクル原料を選別・プレスし、電線メーカーや銅製錬メーカーなどに販売しています。

一方、美術工芸事業では、貴金属製の置物や仏像・仏具などの美術工芸品の製造販売を行っています。この事業は、高度な鋳造技術と精緻な仕上げを駆使し、付加価値の高い製品を市場に提供しています。

黒谷株式会社グループは、これらの事業を通じて、幅広いニーズに応える製品とサービスを提供しており、非鉄金属と美術工芸の分野で独自の地位を築いています。

経営方針

黒谷株式会社グループは、非鉄金属リサイクルと美術工芸品製造を二大柱とする事業展開を行っています。同社は、資源の有効利用と低炭素化社会の実現を目指し、金属リサイクルを通じた社会貢献を経営方針として掲げています。非鉄金属事業では、リサイクル原料の有効活用と付加価値の創出を重視し、競争力の強化に努めています。一方、美術工芸事業では、企画提案力と製造技術力の強化を通じて、長期的な安定利益の確保を目指しています。

経営環境としては、地球温暖化や環境破壊への対応、カーボンニュートラルの実現に向けた社会の動きが、同社の事業領域における金属需要の増加を見込ませています。特に、電気自動車の普及に伴う銅需要の高まりが期待されています。

人材確保、海外市場への進出、リスク管理体制の強化、事業分野の拡大などが、同社が優先的に対処すべき課題として挙げられています。特に、海外市場への進出には積極的で、米国や東南アジアに拠点を設立し、グローバルな営業基盤の構築を進めています。また、市場リスクの管理能力の向上や、銅系以外の分野への業容拡大も視野に入れています。

黒谷株式会社グループは、これらの成長戦略を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献し、企業価値の向上を目指しています。同社の事業展開は、環境に配慮した資源利用と技術革新に重点を置き、多様化する市場ニーズに応えることで、長期的な成長を図っていく方針です。