事業内容
アゼアスは、防護服・環境資機材事業、ヘルスケア製品事業、ライフマテリアル事業の3つの主要な事業セグメントを持つ企業です。防護服・環境資機材事業では、デュポン™タイベック®防護服やアスベスト処理用資機材などを販売し、安全衛生の啓発活動を行っています。また、アゼアスデザインセンター秋田では、防護服関連製品の研究開発や製造を行い、感染症対策キットや放射性粉塵対策用品などを提供しています。
ヘルスケア製品事業では、不織布マスクの製造と販売を行っており、業務用途でマスクを使用する企業や医療機関向けに製品を展開しています。この事業は、アゼアスデザインセンター秋田での自社製造に加え、関連会社メディケア・ジャパン株式会社を通じた流通も行っています。
ライフマテリアル事業では、アパレル資材と機能性建材の製造・販売を行っています。アパレル資材には、裏地や芯地、表生地などがあり、岡山事業所や丸幸株式会社を通じてユニフォームやカジュアル関連の副資材を提供しています。機能性建材では、畳の主要材料や畳縁、畳糸など畳に関連する資材全般を取り扱っており、畳表やインシュレーションファイバーボードなどの販売も行っています。
さらに、アゼアスは中国においても事業を展開しており、日里貿易(上海)有限公司、阿茲阿斯(大連)紡織服飾有限公司、大連保税区日里貿易有限公司を通じて、日系企業向けに繊維副資材の製造・販売を行っています。これらの事業を通じて、アゼアスは多岐にわたるニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
アゼアスは、新たな中期経営計画「Next Stage 実行計画2023」を2023年5月から2026年4月までの期間で推進しています。この計画では、人と環境を守る事業を強化し、安全な社会の実現に貢献することを目指しています。具体的には、化学防護服市場での専門知識を活用し、防護服市場の様々なカテゴリーで最も信頼される企業となることを目標に掲げています。また、安全環境設備分野での業務提携を通じた市場・顧客開拓、防護服試験機能の集約や共同研究開発への注力など、ソリューションビジネスの強化を図っています。
同社は、商社からメーカーへの企業構造改革も進めており、製品開発、技術力、品質保証の機能を通じてメーカー機能の強化を推進しています。これにより、「アゼアス」ブランドの確立とメーカー機能強化を通じた稼げるビジネスモデルへの転換、持続的成長と中長期的な企業価値向上を目指しています。
さらに、アゼアスは魅力的な企業集団を作り、ステークホルダーから選ばれる企業となることを目標にしています。収益性と売上拡大に重点を置いた施策の実行、資本コストや株価を意識した経営の実践、人材投資や人材育成、社内環境整備に取り組んでいます。
これらの戦略を通じて、アゼアスは安全・環境分野における存在意義を高め、社会や顧客の期待に応える取り組みを進めていく方針です。