事業内容
日東紡績株式会社(以下、同社)とそのグループ企業は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。これらには原繊材事業、機能材事業、設備材事業、ライフサイエンス事業、繊維事業、その他の事業が含まれます。
原繊材事業では、グラスファイバー原繊製品(ヤーン、ロービング、チョップドストランドなど)の製造および販売を行っており、富士ファイバーグラス株式会社や日東グラスファイバー工業株式会社、NITTOBO ASIA Glass Fiber Co., Ltd.が同社に製品を供給しています。
機能材事業では、グラスファイバー機能製品(ガラスクロスなど)を製造・販売しており、株式会社双洋やBaotek Industrial Materials Ltd.が関連会社として位置づけられています。
設備材事業は、産業資材用途のグラスファイバー製品やグラスウール製品(断熱材用途)の製造・販売を手掛けており、パラマウント硝子工業株式会社や日東グラステックス株式会社がこのセグメントに貢献しています。
ライフサイエンス事業では、体外診断用医薬品やスペシャリティケミカルス製品の製造・販売を行っており、ニットーボーメディカル株式会社やNittobo America Inc.が活動しています。
繊維事業においては、芯地製品、機能資材、生活資材、ふきんなどの繊維製品の製造・販売を展開しており、日東紡アドバンテックス株式会社が主要な役割を果たしています。
その他の事業としては、産業機械設備の設計、製作、販売、施工メンテナンス及びサービス事業などがあり、株式会社日東紡テクノが同社から設備工事等を請け負っています。
これらの事業セグメントを通じて、日東紡績株式会社グループは幅広い産業分野において活動しており、多様な製品とサービスを提供しています。
経営方針
日東紡績株式会社(以下、同社)は、健康・快適な生活文化の創造を目指し、社会的価値の向上に貢献することを経営理念としています。同社は、中期経営計画(2021~2023年度)を通じて、グラスファイバー事業とライフサイエンス事業への戦略的投資を実行し、経営基盤の強化に努めています。また、飲料事業やゴルフ練習場跡地の譲渡を行うことで、将来の成長に向けた資源の有効活用を図っています。
同社は、「Big VISION 2030」を掲げ、環境・エネルギー、デジタル化社会、健康・安心・安全に貢献するグローバル・ニッチNo.1企業グループを目指しています。このビジョンの実現に向け、成長戦略の実践、経営基盤の強化、環境課題への取り組み強化、変革を起こす人財の育成という4つの重点施策に取り組んでいます。
具体的には、グラスファイバー事業では、スペシャルガラスの需要に応えるための供給能力増強や、スペシャルガラス・ヤーンの製造設備の増強計画を推進しています。ライフサイエンス事業では、体外診断薬事業の強化と、米国拠点での生産開始による需要増加への対応を進めています。繊維事業では、接着加工技術の強化や環境配慮型商品の販売拡大を目指しています。
これらの取り組みを通じて、同社は持続可能な社会の実現に貢献し、企業価値の向上を目指しています。