富士紡ホールディングス【3104】 プライム(内国株式)

超精密加工用研磨材、不織布、化学工業製品の製造・販売、紡績糸、編物、機能性繊維、B.V.D.等二次製品の製造・販売、車両、自動車部品、化成品の販売を手がける。

富士紡ホールディングス【3104】 プライム(内国株式)

超精密加工用研磨材、不織布、化学工業製品の製造・販売、紡績糸、編物、機能性繊維、B.V.D.等二次製品の製造・販売、車両、自動車部品、化成品の販売を手がける。

事業内容

富士紡ホールディングス株式会社(以下、同社)とその子会社12社は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主な事業内容は、超精密加工用研磨材、不織布、化学工業製品の製造・販売、紡績糸や編物などの繊維工業品の製造・加工・販売、車両や自動車部品の販売、化成品の製造・販売に及びます。

研磨材事業では、超精密加工用研磨材、不織布、合皮などを手掛け、フジボウ愛媛株式会社や台湾富士紡精密材料股份有限公司が製造・販売を行っています。化学工業品事業では、化学工業製品の製造・販売を柳井化学工業株式会社が担当しています。

生活衣料事業セグメントでは、紡績糸、編物、機能性繊維等の製造・販売をフジボウテキスタイル株式会社やタイフジボウテキスタイル株式会社が行い、さらにB.V.D.等の二次製品の製造・販売も手掛けています。これには、フジボウテキスタイル株式会社、株式会社フジボウアパレル、ジンタナフジボウコーポレーションが関与しています。

その他の事業としては、車両や自動車部品等の販売、化成品の製造・販売があり、フジケミ株式会社がこれらの事業を担っています。同社は、これらの多様な事業を通じて、幅広い産業分野に貢献しています。

経営方針

富士紡ホールディングスは、長い歴史を持ち、多岐にわたる事業を展開している企業です。同社は、技術と経験を活かし、新しい技術・製品の提供を通じて先端産業を支え、持続可能な未来の創造に貢献することを企業理念としています。そのために、研磨材事業、化学工業品事業、生活衣料事業に経営資源を集中し、安定した収益体質の構築を目指しています。

同社は、2021年度から2025年度を計画期間とする中期経営計画「増強21-25」を実行中です。この計画では、未来のありたい姿と現状のギャップを特定し、事業ポートフォリオの見直しと持続可能で儲かるビジネスへの転換を図ります。計画の前半3年は「高収益体質への転換と種まき」ステージ、後半2年は「非連続的成長の実現」ステージと位置づけ、収益機会の増加と提供価値の強化を目指します。また、デジタルトランスフォーメーションの継続・深化にも取り組み、各事業の成長基盤を強化しています。

主力事業の一つである研磨材事業では、半導体市場の需要変動に対応するため、生産能力の増強や新製品開発に努めています。化学工業品事業では、燃料価格の高騰や需要減退の課題に直面しながらも、工場間の連携強化や投資を通じて業容拡大を目指しています。生活衣料事業では、原価管理の徹底や新たな顧客獲得に向けた取り組みを進めています。その他の事業では、化成品事業の基盤強化やシナジー効果の発現に努めています。

富士紡ホールディングスは、これらの戦略を通じて、持続的成長と中長期的な企業価値の向上を目指しています。