事業内容
ユニチカは、高分子事業、機能資材事業、繊維事業の3つの主要セグメントを通じて、幅広い製品とサービスを提供しています。
高分子事業では、ナイロンフィルムやポリエステルフィルム、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂の製造・販売を行っています。このセグメントにおいて、日本エステル株式会社はエステル製品を製造し、テラボウ株式会社はプラスチック・化成品の加工・販売を担当しています。また、P.T.EMBLEM ASIAやUNITIKA EUROPE GmbHなどの海外子会社は、高分子製品の製造・販売を行っています。
機能資材事業では、ガラス繊維製品やガラスビーズ、活性炭繊維、ポリエステル不織布などの製造・販売を手掛けています。ユニチカグラスファイバー株式会社はガラス繊維製品の製造を、株式会社ユニオンはガラスビーズの製造を、ユニチカスパークライト株式会社は反射材の製造・販売を行っています。THAI UNITIKA SPUNBOND CO.,LTD.は不織布の製造・販売を担当しています。
繊維事業では、繊維二次製品の販売に加え、ユニチカテキスタイル株式会社が各種繊維の製造を、ユニチカトレーディング株式会社がこれらの製品の販売を行っています。また、P.T.UNITEXやUNITIKA TRADING VIETNAM CO.,LTD.などの海外子会社は紡績糸の製造・販売や繊維製品の販売を担っています。
これらの事業を通じて、ユニチカは多岐にわたる産業分野に対して、高品質な製品とサービスを提供しています。
経営方針
ユニチカは、2023年5月に策定した3年間の中期経営計画「G-STEP30 2nd」を推進しています。この計画は、長期ビジョン「G-STEP30」のテーマ「Growth(成長)、Global(グローバル化)、Governance(ガバナンス)」に基づき、サステナビリティプランの実行を含む事業収益の強化と成長基盤の整備を目指しています。同社は、「暮らしと技術を結ぶことによって社会に貢献する」という経営理念のもと、「お客様から選ばれ続ける企業」を目指し、サステナビリティ方針を掲げています。
中期経営計画では、「事業ポートフォリオの再構築」「グローバル化の推進」「事業基盤の整備」を3つの主要な施策として位置づけています。具体的には、収益性の低下した事業の構造改善、高付加価値品や環境配慮型製品の拡販と開発体制の強化、グローバルでの生産・販売体制の構築、グローバル人材の育成、オープンな組織風土の醸成、次世代経営層の育成、製造現場の強化などに取り組んでいます。
また、サステナビリティプランの実行においては、2022年度に策定したサステナビリティ方針に基づき、8つの優先課題とそのKPIの達成に向けた施策を立案、実行しています。これらの施策を通じて、ユニチカは持続的成長へ向けた企業運営基盤の整備を進めており、新中期経営計画最終年度には、売上高1,500億円、営業利益70億円を目標としています。