東洋紡【3101】 プライム(内国株式)

包装用フィルム、工業用接着剤、エンジニアリングプラスチック、アクア膜、診断薬用酵素、不動産管理、建物設計施工など、多岐にわたる製造・サービス提供。

東洋紡【3101】 プライム(内国株式)

包装用フィルム、工業用接着剤、エンジニアリングプラスチック、アクア膜、診断薬用酵素、不動産管理、建物設計施工など、多岐にわたる製造・サービス提供。

事業内容

東洋紡は、多岐にわたる事業セグメントを持つ企業であり、その事業内容は非常に多様です。主要な事業セグメントには、フィルム・機能マテリアル、モビリティ、生活・環境、ライフサイエンス、不動産、その他があります。

フィルム・機能マテリアルセグメントでは、包装用フィルムや工業用フィルム、工業用接着剤、光機能材料などの製造・加工および販売を行っています。このセグメントでは、東洋クロス㈱やゼノマックスジャパン㈱などの連結子会社と共に、化学製品やフィルム、高機能性樹脂等の化成品の製造・加工および販売も手掛けています。

モビリティセグメントでは、エンジニアリングプラスチックやエアバッグ用基布の製造・加工および販売を行っており、TOYOBO INDUSTRIAL MATERIAL (THAILAND) LTD.等の連結子会社を通じて、エアバッグ用基布等の製造および販売も展開しています。

生活・環境セグメントでは、アクア膜や機能フィルター、スーパー繊維、不織布、機能衣料、アパレル製品、衣料テキスタイル、衣料ファイバーの製造・販売を手掛けています。このセグメントでは、日本エクスラン工業㈱や御幸毛織㈱などの国内連結子会社と共に、繊維加工や合成繊維・繊維二次製品等の製造・販売も行っています。

ライフサイエンスセグメントでは、診断薬用酵素やバイオ製品、医薬品、医用膜、医療機器等の製造・加工および販売を展開しており、Spinreact,S.A.U.等の連結子会社を通じて、診断薬の製造および販売や機器の製造・販売も行っています。

不動産セグメントでは、東洋紡不動産㈱等の連結子会社を通じて、不動産の販売・賃貸・管理等を手掛けています。

その他のセグメントでは、東洋紡エンジニアリング㈱が建物・機械等の設計・施工および機器の販売を行い、東洋紡システムクリエートや東洋紡ロジスティクス㈱などの連結子会社が情報処理サービスや物流サービスを提供しています。

これらの事業を通じて、東洋紡は幅広い分野での事業展開を行っており、多様な製品とサービスを提供しています。

経営方針

東洋紡は、創業者渋沢栄一の精神に基づく企業理念「順理則裕」を掲げ、社会課題の解決と経済的価値の向上を目指しています。同社は、2022年に長期ビジョン「サステナブル・ビジョン2030」を策定し、人と地球に関する5つの社会課題に対するサステナビリティ目標を設定しました。これらの目標達成を通じて、豊かな社会の実現と企業価値の向上を目指しています。

2025年度までの中期経営計画では、「つくりかえる・仕込む4年」と位置づけ、4つの施策を推進しています。これには、安全・防災、品質の徹底、事業ポートフォリオの組替え、未来への仕込み、土台の再構築が含まれます。特に、事業ポートフォリオの組替えでは、フィルム事業やライフサイエンス事業を重点拡大事業と位置づけ、積極的な投資を行っています。また、環境・機能材事業では、三菱商事との合弁会社を設立し、成長拡大に挑戦しています。

同社は、デジタルトランスフォーメーションやカーボンニュートラルへの取り組みも進めており、2030年度には2013年度比でGHG排出削減量46%、2050年度にはネットゼロを目指しています。これらの取り組みを通じて、サステナブルな成長を実現し、ステークホルダーからの期待に応える成果を示していく方針です。

財務面では、2025中期経営計画において、売上高、営業利益率、EBITDAなどの重要財務指標を設定し、資本効率を重視した経営を推進しています。また、株主還元方針として、総還元性向30%を目安に、自己株式の取得も含めた株主還元策を講じています。

東洋紡は、これらの成長戦略と施策を通じて、サステナブルな成長を目指し、新たな価値を創造していくことを目標としています。