事業内容
ブロンコビリーは、1978年に名古屋市北区でステーキハウス「ブロンコ」として創業しました。以来、同社は名古屋市内から郊外へと店舗を拡大し、駐車場を完備した郊外型レストランとして、幹線道路沿いに店舗展開を進めています。同社のメインメニューには、豪州産や米国産の牛肉を使用したステーキやハンバーグがあり、新鮮なサラダ(サラダバー)を提供しています。また、原材料の牛肉や野菜、ステーキソースに至るまで、こだわりを持って選んだ食材を使用し、バランスの取れた商品構成を心がけています。
ブロンコビリーは、ステーキやハンバーグを毎日店舗へ出荷できるよう自社工場で加工し、野菜は新鮮な状態で提供できるよう毎日配送する物流体制を整えています。2022年7月には、子会社化した株式会社松屋栄食品本舗で同社向けの製造ラインを拡張し、商品向上と店舗数増加に対応する生産体制をグループとして整えています。
2023年12月31日現在、ブロンコビリーは愛知、岐阜、三重、静岡、東京、埼玉、神奈川、千葉、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、福岡の1都2府11県下で直営店139店舗を展開しています。同社は、「食を通じて人を幸せにしたい」という想いを込め、「ご馳走カンパニー」の実現という長期ビジョンを掲げ、持続的な付加価値創造と企業価値向上に取り組んでいます。なお、ブロンコビリーは飲食事業の単一セグメントを持っているため、セグメント別の記載はありません。
経営方針
ブロンコビリーは、顧客創造を使命とし、「最高の料理」「最高のサービス」「最高の空間」の提供を経営の基本方針としています。同社は、直営店舗を中心に、東海地区、関東地区、関西地区、九州地区への拡大を目指しており、人材確保と早期育成、店舗の調理及び接客サービスのレベル向上に取り組んでいます。また、売上高経常利益率を重要な経営指標として掲げ、原価率の低減やコスト管理に努めています。
経営環境としては、新型コロナウイルス感染症の影響やウクライナ情勢の長期化など、先行き不透明な状況が続いています。これに対し、ブロンコビリーは商品やサービスの価値づくり、新規出店及び既存店の改装等の設備投資を実施し、厳しい状況に対応しています。
具体的な取り組みとして、商品・メニュー開発力の強化、店舗力の強化、人材確保と人財育成、新規出店の4つの課題に注力しています。商品・メニュー開発では、自社工場と子会社を活用した一貫した商品開発を行い、店舗力の強化では、顧客に心地よいひとときを提供し、収益力と生産性の向上を目指しています。人材確保と育成では、新卒・中途採用の強化とトレーニング・研修の充実を図り、新規出店では、収益力の高い物件の厳選と新業態の開発に取り組んでいます。
これらの戦略を通じて、ブロンコビリーは「ご馳走カンパニー」の実現を目指し、持続的な付加価値創造と企業価値向上に努めています。