事業内容
沿革・会社概要
Sanofi(サノフィ)は。フランスのパリに本社をおく製薬企業。1973年にフランスの石油会社エルフ・アキテーヌの子会社として、同社が製薬グループ会社Labazを買収する際に設立された。1999年、サンテラボと合併しサノフィ・サンテラボとなり、2004年はにアヴェンティスを買収してサノフィ・アヴェンティスとなった。2011年に再び社名をサノフィに変更。パスツールの狂犬病ワクチン開発もルーツの一つ。
治療薬の研究、開発、製造、マーケティングを行っている世界的な大手ヘルスケア企業だ。フランス・パリを本拠として、医薬品(処方箋医薬品)販売では世界有数の規模を誇っている。
製品・サービス
Sanofiの活動には免疫学、多発性硬化症・神経学、腫瘍学、希少疾患、希少血液疾患、循環器、糖尿病、確立された処方箋製品、コンシューマー・ヘルスケア、ワクチンなどが含まれている。免疫学、多発性硬化症/神経内科、腫瘍学、希少疾患、希少疾患、希少血液疾患、心血管疾患、糖尿病及び確立された処方薬事業は、主に売上高に基づいて業績をモニタリングしているフランチャイズ事業となっている。
Sanofiは、米国において、中等度から重度のアトピー性皮膚炎を有する12~17歳の思春期患者、および疾患のコントロールが不十分な成人の慢性鼻副鼻腔炎(CRSwNP)の効能・効果で承認を取得している。
Sanofiの治療薬である『デュピセント』は、12歳以上の一部の成人および青年を対象に、2型炎症を伴う重度の喘息の維持療法として、また、重度の鼻ポリポーシスを伴う慢性鼻副鼻腔炎(CRSwNP)の一部の成人を対象とした経鼻コルチコステロイドとの併用療法として、さらに、中等度から重度のアトピー性皮膚炎を伴う12歳から17歳の青年を対象に、EUで使用されている。欧州では『Toujeo』が6歳以上の青少年および小児の糖尿病治療を、米国および欧州では『Praluent』が、心血管疾患を有する患者の心血管イベントのリスクを低減することを効能・効果を有している。
経営体制・事業部門
Sanofiは、サノフィパスツール、サノフィジェンザイム、コンシューマー・ヘルスケア部門、ジェネラルメディスン部門という4つの部門に分けて事業を展開している。
Sanofiは、免疫疾患、先天性疾患・希少疾患、オンコロジー、糖尿病、循環器疾患、内科系疾患領域の医療用医薬品やワクチンなど、幅広い領域の製品を提供している。患者の未だ満たされていない医療ニーズ(アンメットメディカルニーズ)に応えるため、革新的な医薬品や、患者の生活の質(QOL)を改善する医薬品、患者の数が少ない病気の治療薬など、さまざまな製品を提供するため研究・開発も行っている。
サノフィパスツール(Sanofi Pasteur)
サノフィのワクチン事業部のサノフィパスツールは、世界最大規模のヒト用ワクチンの製造販売会社だ。サノフィパスツールは、世界で最も広範囲の製品群をそろえており、20種類の細菌性、ウイルス性疾患に対するさまざまなワクチンを提供している。毎年10億回分を超える数のワクチンを世界に供給し、5億人以上の人々に接種されている。
サノフィジェンザイム(Sanofi Genzyme)
サノフィジェンザイムは、サノフィ・グループのグローバルビジネスユニットの一つであり、日本では、希少疾患領域、希少血液疾患領域、オンコロジー領域、免疫領域、リウマチ領域の5つのフライチャイズで構成された事業である。
コンシューマー・ヘルスケア
コンシューマー・ヘルスケア市場においてトップ3に入るSanofiは、コンシューマー・ヘルスケア部門として、風邪・咳・鼻炎、鎮痛、消化器系と生活改善の4領域において生活者中心のセルフケアソリューションを提供している。日本においては、エスエス製薬が、2017年以来、Sanofiのコンシューマー・ヘルスケア事業の一翼を担っている。
ジェネラルメディスン
ジェネラルメディスン部門は、糖尿病、高コレステロール血症などの循環器領域、ならびにリウマチやアレルギー性疾患などの慢性疾患に対して医薬品を開発、提供している部門である。