事業内容
アマガサ株式会社とそのグループ企業は、20代から30代の女性をターゲットにしたノンレザー素材を使用したカジュアル婦人靴のデザイン・企画、卸売販売、小売販売を主な事業としています。同社の主要な取扱商品は、「JELLY BEANS」をはじめとするオリジナルブランドの婦人靴で、これらは靴専門店や百貨店、直営店舗、WEB通販など様々な販売チャネルを通じて消費者に提供されています。
アマガサの事業は、卸売事業、小売事業、EC事業の三つのセグメントに分かれており、それぞれが異なる販売先や方法を持っています。卸売事業では靴専門店などを対象に商品を提供し、小売事業では直営店や百貨店を通じて一般消費者に販売しています。また、EC事業ではWEB通販を利用して商品を販売しています。
商品開発においては、アマガサは自社内でデザイン・企画を行い、国内外の靴メーカーに生産を委託するファブレス方式を採用しています。これにより、素材コストが低く、多彩なデザインを表現できるノンレザー素材を使用した商品を、流行に敏感なターゲット層に向けて低価格で提供することが可能になっています。
販売活動に関しては、営業担当者による顧客訪問営業のほか、百貨店やインターネット、直営店での小売販売を行っており、卸売販売は原則として売切り販売を基本としていますが、一部委託販売も行っています。これにより、アマガサは幅広い販売チャネルを通じて、顧客ニーズに応える商品を迅速に市場に提供しています。
経営方針
アマガサ株式会社は、婦人靴業界において、独自の成長戦略を推進しています。同社は、経営理念に基づき、ステークホルダーの信頼と期待に応えることを目指しており、そのために「適時」「適品」「適量」「適価」「適提案」「適サービス」の実現を通じて業界の発展に寄与し、オンリーワン企業としての地位を確立することを目標としています。
経営戦略の中心には、収益力の向上と財務体質の強化があります。これを達成するため、同社は売上高及び経常利益、営業キャッシュ・フローの拡大に注力しています。特に、主力ブランド「JELLY BEANS」を中心に、足元の建て直しと収益力の拡大を重要視しています。
経営環境の変化に対応するため、アマガサは直営店舗の削減による固定費の削減、事業収益改善、EC事業の強化、事業領域の拡大、資産の処分と借入金の圧縮による財務健全化など、複数の施策に重点的に取り組んでいます。これらの施策は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた厳しい経営環境の中で、同社の生き残りと成長を確保するために不可欠です。
また、アマガサは、SDGs商品販売の開始、アートビジネスの開始、インバウンド関連事業の開始など、新たな事業領域への拡大を図っています。これらの新規事業は、将来的な売上高の増加と収益向上を目指すものであり、同社の成長戦略の一環として位置づけられています。
財務基盤の安定化と継続した資金調達も、アマガサの成長戦略の重要な要素です。新株予約権の発行による資金調達を実施し、これを事業領域拡大資金等に充当しています。これにより、同社は事業の持続的な成長を支える財務基盤を強化しています。