事業内容
神栄は、多岐にわたる事業セグメントを展開している企業グループです。主に、食品関連、物資関連、繊維関連、電子関連の4つの主要セグメントで事業を行っています。
食品関連セグメントでは、冷凍食品、水産物、農産物の販売を国内外で展開しており、神栄商事(青島)貿易有限公司を通じて海外市場にも進出しています。物資関連セグメントでは、金属製品、機械機器、建築資材、建築金物、生活雑貨の販売のほか、防災関連の調査や資機材の販売、不動産業、保険代理店業を手がけています。このセグメントには、神栄ホームクリエイト株式会社や神栄リビングインダストリー株式会社が含まれ、Shinyei Corp. of Americaを通じて海外展開も行っています。
繊維関連セグメントでは、繊維製品や原糸の販売を行っており、こちらも神栄商事(青島)貿易有限公司を通じて海外市場への販売を実施しています。電子関連セグメントでは、各種センサ、計測機器、試験機、電子部品の製造販売を行っており、神栄テクノロジー株式会社や神栄キャパシタ株式会社がこのセグメントに属しています。海外では、Shinyei Kaisha Electronics(M)SDN.BHD.が活動しています。
これらの事業を通じて、神栄は国内外で幅広い製品とサービスを提供しており、多様なニーズに応える企業グループとしての地位を確立しています。
経営方針
神栄は、2022年3月期から2024年3月期までの中期経営計画「神栄チャレンジプロジェクト2023」を推進しています。この計画では、環境変化に適応しつつ、安定的に連結経常利益10億円を創出できる企業体質の構築を目指しています。同社は、現状の収益構造が食品関連に依存していることを踏まえ、食品関連事業のさらなる拡大を図りつつ、物資関連、繊維関連、電子関連の各セグメントで収益基盤の確立と安定化を目指しています。これにより、バランスの取れた事業ポートフォリオの構築を目標としています。
経営目標の達成状況を客観的に判断するための指標として、2024年3月期のセグメント利益の構成比率及び連結経常利益額の目標が設定されています。特に、食品関連セグメントでは、冷凍食品販売事業の既存分野の深耕及び販路・カテゴリー・産地の拡充を通じて収益の拡大を図る方針です。物資関連セグメントでは、日本の技術・製品の輸出拡大や海外での適地調達によるサプライチェーンの強化を進め、グローバルな展開を推進します。繊維関連セグメントでは、不採算事業からの撤退とテレビショッピング向け事業の拡大による収益基盤の強化を目指しています。電子関連セグメントでは、センサ機器分野での高付加価値製品の開発や医薬物流分野での事業構築、コンデンサ分野での産業・自動車市場への深耕による収益安定化を進めています。
さらに、神栄は新規事業や新たなビジネスモデルの開発、DXの推進、財務面での自己資本比率の向上など、経営基盤の強化にも注力しています。これらの取り組みを通じて、神栄は持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。