グンゼ【3002】 プライム(内国株式)

機能資材、機械類の製造・販売、インナーウエアやレッグウエアの製造・販売、不動産事業、緑化樹木の販売、スポーツクラブ運営など多岐にわたる事業を展開。

グンゼ【3002】 プライム(内国株式)

機能資材、機械類の製造・販売、インナーウエアやレッグウエアの製造・販売、不動産事業、緑化樹木の販売、スポーツクラブ運営など多岐にわたる事業を展開。

事業内容

グンゼは、多岐にわたる事業セグメントを展開している企業であり、その事業内容は大きく分けて機能ソリューション事業、アパレル事業、ライフクリエイト事業の3つに分類されます。

機能ソリューション事業では、プラスチックフィルムやエンジニアリングプラスチックス、電子部品の製造・販売を行っています。このセグメントでは、福島プラスチックス株式会社などに製造加工を委託し、グンゼ包装システム株式会社がプラスチックフィルム製品の印刷加工及び販売を手掛けています。また、海外ではGunze Plastics & Engineering Corporation of Americaなどが現地での製造・販売を展開しています。さらに、印刷関係機械や食品関係機械の製造・販売、メディカル材料の製造・販売もこのセグメントに含まれます。

アパレル事業では、インナーウエアやレッグウエアなどの衣料品の製造・販売を行っており、東北グンゼ株式会社などが製造加工を担当しています。流通加工の多くはグンゼ物流株式会社に委託されています。また、株式会社ジーンズ・カジュアルダンが国内でアウターウエアの小売・卸売販売を行い、北京愛慕郡是服飾有限公司などの海外関係会社が現地での仕入れ・販売を手掛けています。繊維資材の製造・販売もこのセグメントに含まれ、津山グンゼ株式会社が製造加工を行い、一部の販売は中央繊維資材株式会社を通じて行われています。

ライフクリエイト事業では、グンゼ開発株式会社などが工場跡地の再開発計画の立案と実行、再開発事業の管理運営を行っています。また、グンゼグリーン株式会社が緑化樹木の販売、グンゼスポーツ株式会社がスポーツクラブの運営管理を手掛けており、グンゼ自身も太陽光発電事業を展開しています。

これらの事業を通じて、グンゼは多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、幅広い分野で事業を展開しています。

経営方針

グンゼは、中期経営計画「VISION 2030 stage1」を推進しており、2022年度から2024年度を推進期間と定めています。この計画は、2030年のビジョンと目標を設定し、現状とのギャップを埋めることを目指しています。具体的には、「新しい価値の創造」と「ここちよさ」の提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを目標としています。このビジョンの実現に向けて、グンゼは経済的利益と社会的利益の両立を目指し、サステナブル経営を推進しています。

中期経営計画では、新たな価値の創出、資本コスト重視の経営、企業体質の進化、環境に配慮した経営の4つの基本戦略を掲げています。新たな価値の創出には、新規事業の創出と既存事業の成長、サステナビリティを追求した新商品や新サービスの提供が含まれます。資本コスト重視の経営では、経営資源の戦略的配分と資本効率の追求による経済的付加価値(GVA)の黒字化を目指しています。企業体質の進化には、多様な人財が活躍する風土の醸成やデジタル技術の積極的活用によるプロセス変革が含まれます。環境に配慮した経営では、事業活動における環境負荷の低減を目指しています。

また、グンゼは、メディカル事業を成長牽引と位置づけ、プラスチックフィルムやエンジニアリングプラスチックス分野での利益拡大にも注力しています。アパレル事業では、ブランド価値の向上を目指し、ライフクリエイト事業では、生活関連商品の提供を通じて新たな価値を創出しています。

財務戦略としては、強固な財務基盤の維持と環境関連を含む設備投資と資本コスト低減の両立を目指し、GVA向上とフリーキャッシュフローの創出に取り組んでいます。株主への利益還元に関しては、ROEが株主資本コストを上回るまで総還元性向100%を維持し、安定的な配当を実施する方針です。

このように、グンゼは、新たな価値の創出とサステナブル経営を軸に、持続的な成長を目指しています。