株式会社ファーマフーズは、複数の事業セグメントを持つ企業であり、主にBtoB事業、BtoC事業、バイオメディカル事業、その他の事業を展開しています。

BtoB事業では、ファーマフーズと明治薬品株式会社が機能性素材や健康食品、医薬品の研究開発と製造を行い、食品・医薬品メーカーや流通業者に販売しています。主な製品には、ストレス緩和や疲労感の軽減などの機能性を持つ「ファーマギャバ」、骨の成長を促す「ボーンペップ」、発毛を促す「HGP」などがあります。また、自社ブランド製品の企画・販売やOEM事業も国内外で展開しています。

BtoC事業では、ファーマフーズ、明治薬品、ファーマフーズコミュニケーション、フューチャーラボ、メディラボが、独自の機能性素材を配合したサプリメントや医薬部外品、化粧品を通信販売で消費者に直接販売しています。主な製品には、「ニューモ育毛剤」や「DRcula」などがあります。ファーマフーズコミュニケーションは、商品の受注業務や広告制作も担当しています。

バイオメディカル事業では、ファーマフーズが自己免疫疾患やがん、炎症性疾患などの難治性疾患を対象に研究開発を行っています。独自の「ALAgene technology」を用いて、抗体の作製を行い、非臨床試験まで自社で開発を進め、提携する製薬企業にライセンスを提供しています。また、プロテオーム解析や「Olink Target」サービスを提供し、研究機関や製薬企業向けにサービスを展開しています。

その他の事業として、子会社のPF Capitalがベンチャーキャピタル事業を行い、PF Visionary Fund投資事業有限責任組合が投資事業を展開しています。関連会社のベナート株式会社は太陽光発電事業や飲食事業を、オンキヨー株式会社は音響機器のインターネット販売や電子機器の研究開発を行っています。

undefinedは、持続可能な健康的で幸せな社会の実現を目指し、医食の研究を通じて貢献することをミッションとしています。中期経営計画では、「新価値創造」を中核テーマに掲げ、新製品、新市場、新組織の創造に注力しています。特に、次世代抗体の開発や新規素材の研究開発を進め、医薬品の発展に貢献することを目指しています。

新市場の創造においては、ブランド強化や海外市場の開拓、未利用資源のアップサイクル市場の創造に取り組んでいます。国内外の新たなチャネルでの自社ブランド製品の販売拡大を図り、卵殻膜素材の開発と量産化に向けた投資を行っています。また、創造的な事業活動を支えるための組織体制の構築にも力を入れています。

undefinedは、今後5年間で300億円規模の挑戦的な投資を計画しており、これには卵殻膜バイオものづくりプロジェクトや医薬品新工場建設、米国でのGABAの開発などが含まれます。さらに、M&Aやアライアンスを通じて非連続的な成長を狙い、企業価値の向上を目指しています。

成長を支えるための人的資本投資も重視しており、各事業を担う人材がそのポテンシャルを最大限に発揮できるような環境を整備しています。これにより、将来の営業キャッシュ・フローの増加を図り、株主還元の拡大を実現することを目指しています。undefinedは、売上高成長率20％、営業利益率10％を目標とし、企業価値の向上を追求しています。