事業内容
石井食品は、調理済食品の製造及び販売を主軸に展開する企業であり、その事業活動は連結子会社1社を含むグループ全体で行われています。同社グループは食品事業を単一のセグメントとして位置づけており、このセグメントは製造部門と販売部門の二つの主要な部門に分かれています。
製造部門では、八千代工場、京丹波工場、唐津工場の3つの工場を運営し、これらの施設で調理済食品の生産を行っています。これにより、石井食品は高品質な製品を市場に供給する基盤を確立しています。
販売部門では、石井食品の顧客サービス部が小売業者や消費者への直接販売を担当しています。さらに、子会社である株式会社ダイレクトイシイを通じて、石井食品製の調理済食品等の通信販売も行っており、これにより幅広い顧客層へのアクセスを実現しています。
このように、石井食品グループは製造から販売に至るまで一貫した事業構造を有しており、調理済食品市場においてその地位を確固たるものにしています。
経営方針
石井食品は、その中期経営計画において、食品業界の厳しい経営環境の中で、企業価値の向上と持続可能な成長を目指しています。同社は「真においしいものをつくる」を企業理念に掲げ、「日本一、生産者と地域に貢献する食品会社になる」ことを目標としています。この目標達成のために、無添加調理技術、厳選素材の使用、品質保証番号による透明性の高い情報提供を三つの基本原則として掲げています。
経営戦略としては、2022年度から2026年度にかけての中期経営計画をスタートさせ、市場浸透率の低いチャネルでの食肉加工品のシェア拡大を図り、収益性の改善と価値提供の向上を目指しています。また、コスト削減のための全社横断プロジェクトを実施し、製造コストの増加に対応しています。
中長期的な戦略としては、無添加調理技術や履歴管理システムを基盤に、消費者と生産者をつなげる活動を強化し、地域食材を活用した商品開発、消費者のライフスタイル変化に応じた商品開発、不採算商品の終売やリニューアル、生産設備の機械化・自動化投資、環境負荷軽減への取り組みなどを進めています。
さらに、持続可能なビジネスモデルへの転換、原材料価格の高騰への対応、ブランディングとマーケティング活動の強化、技術継承と設備老朽化への対応、環境負荷軽減、働き方改革と人材多様化の推進など、幅広い課題に対処しています。これらの取り組みを通じて、石井食品は持続可能な成長を目指し、企業価値の向上に努めています。