事業内容
イートアンドホールディングスグループは、9社から構成される企業グループで、主に冷凍食品の製造・販売と外食事業のチェーン展開を行っています。同社の食品事業では、「大阪王将」ブランドの冷凍食品を全国の生活協同組合や一般量販店に卸売りし、インターネットを通じた直販も行っています。外食事業では、大衆中華料理の「大阪王将」、ラーメンの「よってこや」や「太陽のトマト麺」、ベーカリー・カフェの「R Baker」や「コシニール」、中華料理の「一品香」など、複数の自社ブランド店舗を直営・フランチャイズ形式で運営しています。
同社グループの主要商品である餃子に関しては、群馬県邑楽郡板倉町および大阪府枚方市の工場で製造された冷凍餃子を販売。また、トレーサビリティと検査体制を確立した提携生産者に製造委託しています。外食事業では、具と皮を自社工場で製造し、直営店およびフランチャイズ店に配送。各店舗で成形・販売を行っています。
店舗数に関しては、2023年2月28日時点で、直営店113店、加盟店350店、合計463店を展開。地域別内訳では、関東が最も多く、次いで近畿、中国・四国、九州・沖縄と続きます。海外では、直営店5店、加盟店14店を運営しています。
経営方針
イートアンドホールディングスは、持続可能な社会の実現に貢献することを企業理念として掲げ、食を通じて全てのステークホルダーの幸せを創造し続けることを目指しています。この理念の下、同社は「パーパス」と「サステナビリティ」の推進、事業ポートフォリオの強化、新規事業の積極的な探索を中心に成長戦略を展開しています。
中期経営計画「Sustainable Growth 2024」では、2024年度までに売上高500億円、営業利益25億円、売上高営業利益率5%、ROE8%、EPS100円を目標としています。これらの目標達成に向け、同社は組織基盤の強化と持続的な成長を目指しています。
具体的な戦略として、外食事業と食品事業の両輪を深化させることに加え、海外アジアへの出店拡大、外食ECへの着手、M&Aとアライアンスによる事業補完を通じて、新規事業の探索を進めています。これにより、グローバル売上高1,000億円を目指す長期ビジョン「Eat&チャレンジ2030」を実現するための基盤を築いています。
また、食品事業では関東第三工場の安定稼働とライン増設、AIやIoTの積極導入による省人化・効率化を進め、生産性の向上と供給能力の拡大を図っています。外食事業では、「大阪王将」ブランドの新関東限定FCモデルを軸にFC出店を積極的に進め、海外展開では中国・台湾を中心に店舗展開を進めています。
イートアンドホールディングスは、これらの戦略を通じて、食を通じた新しい価値の創造と持続可能な成長を目指しています。