事業内容
同社は、食品事業、物流事業、その他事業の三つの主要な事業セグメントを持っています。食品事業では、家庭用商品と業務用商品を展開しています。家庭用商品には、「黄金の味」や「焼肉のたれ」などの肉まわり調味料、「すき焼のたれ」や「キムチ鍋の素」などの鍋物調味料、「浅漬けの素」などの野菜まわり調味料が含まれます。業務用商品では、ラーメンスープやがらスープなどのスープ群、丼のたれやマドラスカレー湿潤などのその他群を提供しています。
同社の食品事業は、国内外の関連会社を通じて展開されています。荏原食品香港有限公司や台灣荏原食品股份有限公司などの海外子会社は、同社から製品を仕入れ、現地で販売しています。また、荏原食品(上海)有限公司は現地で焼肉のたれやラーメンスープを生産し販売しています。国内では、丸二株式会社が麺用調味料や顆粒調味料を製造販売し、同社は株式会社スギショーテクニカルフーズから製品を仕入れ販売しています。
物流事業は、株式会社エバラ物流が担っており、倉庫業や貨物運送取扱業を行っています。この事業は、同社の製品流通を支える重要な役割を果たしています。その他事業では、株式会社横浜エージェンシー&コミュニケーションズが広告宣伝事業や人材派遣事業を展開しています。これにより、同社は多角的な事業展開を行い、各セグメントでのシナジーを追求しています。
経営方針
undefinedは、2033年度に向けた長期ビジョンを掲げ、「おいしさ、たのしさ、あたらしさで食カテゴリーを創造する企業」を目指しています。このビジョンの実現に向け、同社は持続的な新価値の提供を通じて、独自性のある商品・サービスで人々の食生活に貢献し、社会に必要とされる存在となることを目指しています。
同社の中期経営計画「Ebara Reboot 2026」では、構造改革と成長投資を通じて利益拡大を図ることを重要方針としています。具体的には、既存事業の高収益化、新市場の開拓、経営基盤の改革を基本戦略としています。これにより、ポーション調味料などの基幹商品のシェア拡大や業務用事業の収益性改善を図ります。
また、同社は国内外のマーケティング能力の強化や新技術の活用を通じて、新たな成長軌道を確立しようとしています。特に、東南アジア地域での自社商品の浸透や他グローバル地域への拡大を目指しています。さらに、ICTの利活用を通じたデータ活用型経営や業務プロセス改革も推進しています。
同社は、2026年度にEBITDA40億円、海外売上高比率5%以上を目指し、株主還元として総還元性向50%以上を目標に掲げています。これにより、持続可能な成長を実現し、株主価値の向上を図る方針です。