事業内容
麻生フォームクリート株式会社とその関連会社は、建設業界において多岐にわたる事業を展開しています。同社は、土木工事業、建築工事業、とび・土工工事業、塗装工事業、防水工事業の5種類の特定建設業の大臣許可を受けており、気泡コンクリートの現場施工、地盤改良工事、その他工事の施工、さらに工事用資材(起泡剤等)の販売を主な事業内容としています。
気泡コンクリートは、セメント、骨材、水、起泡剤から作られ、エアモルタルやエアミルクと呼ばれる製品を提供しています。同社は軽量盛土工事、管路中詰工事、空洞充填工事など、様々な工事を得意先から受注し、施工を行っています。これらの工事には、FCB工法やPCW工法などの特定の工法が用いられ、軟弱地盤上の盛土や急斜面での盛土、道路拡幅用地の拡張盛土、橋台裏込め盛土、落石防護工事など、幅広い用途に対応しています。
また、地盤改良工事においては、アスコラム工法や鋼管ソイルセメント杭工法(HYSC杭工法)、パワーブレンダー工法など、様々な工法を駆使しています。これらの工法は、深層の軟弱地盤や粘性地盤の改良、汚染土壌の処理などに活用されています。
さらに、同社は気泡コンクリート工事や地盤改良工事に付帯する型枠工事等の施工も行っており、工事用資材(起泡剤等)の販売も手掛けています。これにより、同社は建設業界において、地盤改良から建築物の建設に至るまで、幅広いニーズに対応するサービスを提供しています。
経営方針
麻生フォームクリート株式会社は、建設業界における独自の建設施工技術を核に、社会のニーズに応え、環境に調和する社会資本整備の充実と安全を担保することを企業使命としています。同社は、「WE DELIVER THE BEST」を経営の姿勢とし、安全第一の精神、揺るぎない信頼、独自の施工技術を基に、常に新しい価値提案を続けることを基本方針としています。これにより、社員、顧客、株主の満足度を高め、企業価値の向上を目指しています。
経営指標としては、フリーキャッシュフローの堅実な向上と本業の営業利益を重視し、中長期的に自己資本当期純利益率13%の実現を目標に掲げています。建設業界の変化に対応し、技術革新と柔軟な社内体制構築に取り組んでいます。
2022年度から2024年度にかけての三か年中期経営計画では、会社の成長と企業価値の向上を目指しています。しかし、計画初年度の実績が未達成となったため、収益改善を最優先とし、数値計画の見直しと下方修正を行っています。気泡コンクリート工事においては、品質向上、用途拡大、生産性向上のための研究開発に注力し、民間需要の掘り起こしと案件情報の収集力強化に努めています。地盤改良工事では、受注増加、施工能力の強化、利益率の改善を目指し、営業展開力と施工能力の向上に取り組んでいます。
これらの戦略を通じて、麻生フォームクリート株式会社は、建設業界における競争力を高め、持続可能な成長を目指しています。