事業内容
シンクレイヤは、自社および連結子会社3社で構成される企業グループであり、放送・通信事業者向けのソリューションプロバイダとして位置づけられています。同社は、顧客の要望に応じた最適なシステムの提案と構築を目的としたシステムインテグレーション事業を主軸に展開しています。具体的には、放送・通信事業者に対して、施設の構築からシステムの設計、機器の選定、施工、保守管理までを一貫して提供する「トータル・インテグレーション部門」と、システムに最適な機器の選定と販売を行う「機器インテグレーション部門」の2つのセグメントで事業を展開しています。
トータル・インテグレーション部門では、4K8K放送対応のデジタル放送ソリューション、高速データ通信ソリューション、地域防災のための告知放送システム、安定したWi-Fiスポットの構築、光ファイバーネットワークや無線ネットワークの構築など、多岐にわたるソリューションを提供しています。これらのサービスは、顧客と共に市場ニーズを分析し、最適なシステムの選定から工事計画策定、運用方法の提案までを行うことで、新たな事業領域創出に貢献しています。
一方、機器インテグレーション部門では、システム全体の分析や設計を行った上で最適な機器を選定し販売する業務を行っています。この部門では、独自に開発・製造した機器のほか、海外商品を含めた他社商品も扱っており、販売にあたっては仕様の確認やシステムとの親和性を含めた試験を十分に行い、顧客のニーズに合わせたカスタマイゼーションも実施しています。
シンクレイヤは、これらの事業を通じて、全国のケーブルテレビ事業者や通信キャリア、ISPを主要な販売先としながら、ビルや集合住宅のテレビ共聴システムの設計・施工、電波障害対策施設の構築、ケーブルを利用したエリア内ネットワーク構築など、幅広いニーズに応えるサービスを提供しています。
経営方針
シンクレイヤは、情報通信分野における最先端技術への挑戦と高度な機器の提供、ネットワークシステムの構築を通じて社会に貢献し、企業の発展と社員の幸せを追求することを経営理念としています。同社は、放送と通信を軸に、システムインテグレータとしての実績を重ね、顧客に寄り添ったトータルソリューションを提供しています。変化するユーザーニーズに応え、インテグレーション能力を活かしたシステムや機器の開発に注力し、タイムリーなソリューション提供で社会貢献を目指します。
また、SDGsへの具体的な方針や目標を設定し、経営の合理化・効率化にも取り組むことで、安定かつ継続的な利益創出を基本方針としています。経営戦略としては、「つなぐネットワーク、つくるミライ」をパーパスに掲げ、情報ネットワークを通じて人々の生活と地球環境がシンクロナイズする未来づくりに貢献します。インターネットトラフィックの増加や自然災害への防災対策など、社会のニーズに応えるため、次世代通信インフラの普及やネットワークの高機能化に向けた製品開発に注力しています。
シンクレイヤは、技術開発と営業強化を両輪とし、新規リリース予定の製品や統合管理システムの機能強化、環境にやさしい通信ネットワーク機器開発を推進します。さらに、情報通信関連企業への営業強化、保守サービスの充実、戦略的パートナーシップ提携による新市場開拓、コスト削減や経費削減にも積極的に取り組みます。これらの戦略を通じて、シンクレイヤは持続可能な成長を目指し、社会に貢献していく方針です。