事業内容
日本電技は、建設業法に基づき国土交通大臣の許可を受けた特定及び一般建設業者であり、ビルディングオートメーションやファクトリーオートメーションなどの自動制御システムの設計・施工、および自動制御機器の販売などを手掛ける企業です。同社グループは、日本電技を含む連結子会社1社と非連結子会社2社で構成されています。
同社の事業は大きく分けて、空調計装関連事業と産業システム関連事業の2つに区分されます。空調計装関連事業では、オフィスビルや工場、病院などの非居住用建築物に対する空調自動制御システムの設計、施工、保守、点検を行い、自動制御盤やセンサー、サーモスタットなどの制御機器類を販売しています。この事業は、新設建築物を対象とする新設部門と、既設建築物の維持、補修、更新を対象とする既設部門に分かれています。
一方、産業システム関連事業では、工場や搬送ライン向けの計装工事や自動制御工事を主に手掛けており、特に食品工場の生産や搬送ライン向けには、産業用ロボットを中心としたFA機械の据付や保守、さらには連結子会社であるジュピターアドバンスシステムズ株式会社を通じて生産管理システムの販売、保守などを行っています。また、調節計や流量計、工業用バルブなどの制御機器類の販売も行っています。
これらの事業を通じて、日本電技は自動制御システムの設計・施工から機器類の販売に至るまで、幅広いサービスを提供しています。
経営方針
日本電技は、1959年の創業以来、空調計装エンジニアリングのパイオニアとして、オフィスビルや工場、病院などの空調自動制御システムの設計、施工、メンテナンスを一貫して提供してきました。同社は、その技術をファクトリーオートメーション分野にも展開し、総合計装エンジニアリング企業として顧客の多様なニーズに応えています。2020年2月には、グループ会社ジュピターアドバンスシステムズ株式会社を設立し、食品工場の生産管理システム分野に進出するなど、事業領域の拡大を進めています。
経営ビジョン「New Design For The Next」を掲げ、お客様に新しい価値を提供し、企業としての成長と永続的な企業を目指しています。このビジョンは、お客様のニーズを拓く「New Design for the Customer」、事業を拓く「New Design for the Success」、新たな領域を拓く「New Design for the Future」の3つのパートに分解されます。
2021年4月からは、中期3ヵ年経営計画と長期経営指針「ND For The Next 2030」を策定し、既存事業の強化、拡大戦略の実行、ND企業文化の成長を3つの成長戦略課題として掲げています。これらを通じて、総合計装エンジニアリングを追求し、社会、顧客、社員の期待に応える企業としての成長を目指しています。
また、中長期的な企業価値向上と長期経営指針実現のため、空調計装関連事業と産業システム関連事業においてバランスのとれた成長と資本効率性への取り組みが重要であると認識しており、連結ROEを全社の目標経営指標としています。
日本電技は、これらの戦略を通じて、省エネ化、省力化、快適化された社会の実現に貢献し、ステークホルダーと共に栄え、成長することを目指しています。