事業内容
あらたは、日用品、化粧品、家庭用品、ペット用品などの卸売業を主軸に展開している企業です。同社グループは、ドラッグストアやホームセンター、スーパー、総合スーパーなどへの商品供給を行っており、あらた自身、連結子会社13社、及び持分法適用関連会社1社から成る広範なネットワークを有しています。
同社の事業内容は、単に商品の供給に留まらず、店頭管理・フィールドサポート事業にも力を入れています。この事業では、あらたがメーカーと共同で企画した広告提案を顧客に対して行い、提案された広告が顧客の店頭で効果的に機能するよう、㈱インストアマーケティングが店頭管理を担当します。これにより、顧客の店頭活性化を図ることができます。
あらたの事業は、商品の卸売だけにとどまらず、顧客の販売促進をサポートすることで、より広い範囲でのビジネス展開を実現しています。このような多角的な事業展開により、あらたは市場において独自の地位を築いています。
経営方針
あらたは、美と健康、清潔で快適な生活を創造することを経営ビジョンとして掲げ、日用品や化粧品などの卸売業を通じて社会的インフラの一翼を担っています。同社は、2023年3月期を最終年度とする中期経営計画において、売上高、経常利益、ROEを主要な目標指標として設定し、これらの目標達成に向けた戦略を推進してきました。その結果、売上高は8期連続で最高を更新し、安定した成長を維持していますが、一方で海外戦略におけるパートナー企業の業績悪化が影響し、当期純利益にはマイナスの影響を与えました。
さらなる成長を目指し、あらたは「中期経営計画2026」を策定し、「成長の加速」をテーマに掲げています。この計画では、「成長事業」、「基盤」、「人材」の3つの領域における成長戦略を加速し、長期ビジョン2030の売上目標を早期達成することを目指しています。具体的な戦略としては、卸事業のさらなる成長、商品調達・企画・開発機能の強化、物流改革やIT改革、DX推進、人的資本経営への変革などが挙げられます。また、環境貢献やガバナンス体制の強化を通じたサステナビリティの推進も重視しています。
これらの戦略を実行することで、あらたは成長投資を軸に株主価値創造施策にも考慮したキャッシュ・アロケーションを実現し、企業価値の向上を図ることを目指しています。同社は、これらの取り組みを通じて、2030年のその先を見据えた企業成長で存在感を発揮し、さらなる企業価値向上を目指しています。