事業内容
伊藤忠食品は、伊藤忠商事株式会社を親会社とし、自社を含む子会社5社、関連会社2社、その他関係会社4社で構成されるグループ企業です。主に食料品卸売業を営んでおり、酒類や食品の卸売りを中心に事業を展開しています。これに加え、商品の保管や運送、商品流通に関する情報提供やマーチャンダイジングなど、食品卸売に関連する幅広いサービスを提供しています。
伊藤忠食品グループの事業は、大きく「食料品卸売業」と「その他の事業」に分けられます。食料品卸売業では、メーカーや親会社から酒類・食品を仕入れ、これらを卸売しています。一方、その他の事業としては、物流管理・運送業、小売業、サービス業、食品製造業などがありますが、これらは主事業である食料品卸売業に比べると重要度は低いとされています。
伊藤忠食品グループは、食品の流通という重要な役割を担いながら、多角的な事業展開を通じて、食品産業の発展に貢献しています。商品の仕入れから卸売、さらには物流や情報提供に至るまで、食品流通の各段階でサービスを提供し、顧客ニーズに応える幅広い事業を展開している点が特徴です。
経営方針
伊藤忠食品グループは、健康で豊かな食生活の創造を企業理念とし、中期経営計画「Transform 2022~領域を超えて~」を実行し、新価値の創出と社会課題解決に取り組んできました。この計画では、消費者の購買意欲を喚起する店頭サイネージの活用や冷凍食品ブランド「凍眠市場」の商品拡充など、消費者視点に立った売り場提案を進めています。また、物流の効率化やデジタル技術の活用により、サプライチェーン全体の最適化を図り、DX認定事業者にも認定されました。
伊藤忠食品グループは、2023年度から新たな中期経営計画「Transform 2025~創造と循環~」をスタート。この計画では、「食を中心とする領域での共有価値の創造と循環」を目指し、消費者を含むサプライチェーン全体での価値創造に注力します。さらに、事業を通じた社会課題解決への取り組みも継続していく方針です。
経営環境の不透明さが続く中、伊藤忠食品グループは、新中期経営計画において売上高6,800億円、営業利益70億円などの目標を設定。これらの目標達成を通じて、持続可能な成長を目指しています。同社は、食品流通業界の変化に対応し、消費者起点のビジネス構築を進めることで、食品産業の発展に貢献していく方針です。