事業内容
不二製油グループ本社は、植物性油脂、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、大豆加工素材の製造販売を主軸に事業を展開しています。これらの事業は、同社およびその子会社42社(連結子会社39社)、関連会社6社(持分法適用会社3社)、その他の関係会社1社及びその他の関係会社の親会社1社によって支えられています。
植物性油脂セグメントでは、食用加工油脂、食用油、チョコレート用油脂を提供し、不二製油(株)やFUJI OIL ASIA PTE. LTD.など複数の国内外の企業がこのセグメントに関与しています。業務用チョコレートセグメントでは、チョコレート製品を中心に、不二製油(株)やPT. FREYABADI INDOTAMAなどが事業を展開しています。
乳化・発酵素材セグメントでは、クリーム、マーガリン、フィリング、チーズ風味素材、USS製法による豆乳加工品及びプレミアム豆乳製品を提供しており、不二製油(株)や(株)フジサニーフーズ、オーム乳業(株)などがこのセグメントに貢献しています。大豆加工素材セグメントでは、大豆たん白素材、大豆たん白食品、水溶性大豆多糖類を提供し、不二製油(株)やフジフレッシュフーズ(株)などが関わっています。
さらに、同社グループは物流及びその他のサービスも提供しており、伊藤忠商事㈱とは原材料の購入及び製品販売等の取引を行っています。これらの事業活動を通じて、不二製油グループ本社は食品業界における多様なニーズに応えています。
経営方針
不二製油グループ本社は、食品業界における植物性油脂、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、大豆加工素材の製造販売を主軸に事業を展開しています。同社は、食の素材の可能性を追求し、食の歓びと健康に貢献することを使命としており、サステナブルな食の未来を共創することをビジョンとしています。このビジョンの実現に向けて、2022年度から2024年度までの3年間を新しい価値を生み出す企業グループへと生まれ変わるための経営基盤を強化する期間と定め、中期経営計画「Reborn 2024」を推進しています。
「Reborn 2024」では、事業基盤の強化、グローバル経営管理の強化、サステナビリティの深化を基本方針としています。事業基盤の強化では、基礎収益力の復元、既存領域における高付加価値製品へのポートフォリオの入れ替え、成長・戦略分野への経営資源の集中、挑戦領域への展開を進めています。グローバル経営管理の強化では、事業収益の向上策として事業別ROIC管理の導入や事業軸の管理強化を進め、サステナビリティの深化では、ESGマテリアリティをベースに各グループ会社のサステナビリティへの取り組みを加速させています。
財務戦略においては、成長によるキャッシュ・フローの創出と資本効率の向上、財務ガバナンスの強化を通じて、グローバルで強固な財務体質への改革を図っています。また、株主還元については、配当性向30%~40%の方針とし、安定的かつ継続的な配当を実施しています。
不二製油グループ本社は、これらの戦略を通じて、企業価値向上を図り、全てのステークホルダーから信頼される企業グループとなることを目指しています。