事業内容
第一カッター興業は、切断・穿孔工事事業、ビルメンテナンス事業、リユース・リサイクル事業の3つの主要な事業セグメントを展開しています。切断・穿孔工事事業では、工業用ダイヤモンドやウォータージェット工法を用いて、道路やコンクリート構造物の解体・撤去を行います。この事業は、東日本、東海地方、沖縄県、関東地方、近畿地方、九州地方に営業基盤を持ち、主に公共事業関連の工事を手がけています。
ビルメンテナンス事業では、集合住宅やオフィスビルの給排水設備の保守点検、貯水槽清掃、雑排水管清掃などを行い、建物の円滑な運営をサポートしています。具体的なサービスには、排水管清掃、貯水槽清掃、給水設備点検、床清掃、ファイバースコープ調査、機械式ピット清掃などがあります。
リユース・リサイクル事業では、一般企業から中古のIT関連機器やOA機器を仕入れ、データ消去や補修・改修を行った後、法人向けに販売しています。また、法人向けにIT関連機器のデータ消去サービスやOA機器のオフィス設置サービスも提供しています。この事業は、株式会社ムーバブルトレードネットワークスが担当しています。
第一カッター興業は、これらの事業を通じて、公共事業や民間企業のニーズに応え、持続可能な社会の実現に貢献しています。各事業は専門性が高く、地域ごとに異なるニーズに対応するための体制が整っています。
経営方針
第一カッター興業は、切断・穿孔工事事業やビルメンテナンス事業を中心に、世界規模で事業を展開しています。同社は、施工における品質管理、安全管理、工程管理、研究開発を強化し、差別化と市場競争力の向上を図っています。これにより、安定した企業成長を目指し、顧客の多様なニーズに応えることで社会貢献を果たし、株主に報いることを基本方針としています。
同社は、法令遵守と内部統制の確立を重視し、事業拡大と経営基盤の強化を通じて、業界ナンバーワンの地位を維持し、さらなる成長を推進しています。建設市場の変化に対応し、リニューアル市場への営業強化を図り、環境に優しい施工技術の開発を進めています。特に、ダイヤモンド工法やウォータージェット工法を用いた耐震・免震改修工事の需要が増加しており、同分野の拡大を目指しています。
具体的な成長戦略として、営業部門、工事部門、管理部門のマニュアル作成とシステム確立による内部体質の強化を進めています。また、M&Aを含む営業所の全国展開を図り、研究開発部門と営業部門の一体化を推進しています。これにより、新技術の開発や提案営業の拡大、安全性と効率性の向上を目指しています。
さらに、同社は人材採用・育成の強化、営業展開の強化、協力会社ネットワークの強化、研究開発の強化を基本戦略としています。特に、公共および民間の老朽化対策が進む中で、輸送インフラや産業インフラをターゲットにした営業展開を行い、計画的な売上確保を目指しています。ビルメンテナンス事業では、エリア拡大と作業員の増員を通じて施工体制の強化を図っています。