事業内容
宝ホールディングスグループは、多岐にわたる事業セグメントを有しています。主要な事業としては、「宝酒造」による国内での酒類・調味料の製造・販売、「宝酒造インターナショナルグループ」による海外での酒類の製造・販売及び日本食材の販売、「タカラバイオグループ」による試薬や機器の開発・製造・販売、遺伝子医療関連サービスが挙げられます。
宝酒造は、焼酎、清酒、ソフトアルコール飲料、本みりんなどの酒類調味料や食品調味料、原料用アルコールの製造・販売を国内で行っています。一方、宝酒造インターナショナルグループは、米国カリフォルニア州で清酒の製造、スコットランドでスコッチウイスキーの製造・販売、米国でバーボンウイスキーの販売を行っています。また、米国、ヨーロッパ、豪州で日本食材の卸売業を展開しています。
タカラバイオグループは、試薬・機器の開発・製造・販売、再生医療製品の開発製造支援サービス、遺伝子解析・検査のCDMO受託サービス、遺伝子治療に必要な技術や製造補助剤の開発・製造・販売を行っています。このグループは、中国、ヨーロッパ、米国で事業を展開しており、グローバルにサービスを提供しています。
その他の事業としては、物流事業やワインの輸入販売、不動産賃貸事業などがあります。これらの事業は、宝ホールディングスグループの国内外での事業展開を支える重要な役割を担っています。
経営方針
宝ホールディングスグループは、その中期経営計画「宝グループ中期経営計画2025」を通じて、成長と企業価値の向上を目指しています。同社は、自然との調和を重視し、発酵やバイオ技術を活用して人々の健康と活気ある社会づくりに貢献することを企業理念として掲げています。この理念の下、技術力、商品力、ブランド力の向上を図り、和酒・日本食市場とライフサイエンス産業における多様な価値を提供することで、国内外での存在感を高め、持続的な成長を目指しています。
同社は、国内外での様々な課題に直面していますが、それらを乗り越えるために、成長・強化領域への投資を加速させることで生産性の向上やイノベーションの創出を目指しています。具体的には、グローバルかつサステナブルなビジネスモデルの確立・強化を通じて、バランスのとれた事業ポートフォリオを構築し、持続的な成長を達成することを目標としています。
また、同社は、和酒・日本食の世界的な拡大やライフサイエンス産業におけるグローバルプラットフォーマーとしての地位の確立を目指しています。これらの目標を達成するために、宝酒造と宝酒造インターナショナルグループは、国内外のニーズやトレンドを捉えた商品開発やブランド育成に注力し、タカラバイオグループは、試薬・機器の新製品開発や臨床・創薬分野への事業領域拡大を加速させることで、それぞれの分野での存在感を高めています。
財務面では、健全な財務体質の維持を基本としつつ、成長・強化領域への投資を加速するためのグローバルなキャッシュマネジメントの強化や資産効率性の向上を図っています。また、利益水準に応じた適切な株主還元を実施する方針です。
宝ホールディングスグループは、「Smiles in Life~笑顔は人生の宝~」をビジョンとして掲げ、事業活動を通じた社会的価値の創造と持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。