事業内容
ダイセキ環境ソリューション及びその連結子会社である株式会社グリーンアローズ中部と株式会社グリーンアローズ九州は、ダイセキグループの一員として、環境保全に関連する幅広い事業を展開しています。同社グループの主要な事業セグメントには、土壌汚染の調査・処理、廃石膏ボードのリサイクル、環境分析が含まれます。
土壌汚染調査・処理事業では、汚染土壌の調査計画立案から現地調査、土壌サンプルの分析、汚染土壌の処理まで、一連のプロセスを自社で一貫して行っています。これにより、情報管理の徹底、迅速な対応、コスト競争力の向上を実現し、他社との差別化を図っています。また、汚染土壌の掘削除去後、リサイクルセンターで加工し、セメント原料として再利用することで、土壌処理費用の低減を図っています。
廃石膏ボードリサイクル事業では、建物解体現場などから排出される廃石膏ボードをリサイクルし、石膏粉を石膏ボードメーカーに納品するとともに、石膏粉を主原料とした土壌固化材を製造販売しています。この事業は、株式会社グリーンアローズ中部及び株式会社グリーンアローズ九州が担当しており、土壌固化材の製造販売は株式会社グリーンアローズ中部が行っています。
その他の事業としては、微量PCB汚染廃電機器の処理やバイオディーゼル燃料(BDF)の製造販売、産業廃棄物や土壌の環境分析などを行っています。特に環境分析事業では、計量証明事業の認定を受けており、セメント工場からの信頼性向上に貢献しています。また、自然災害時の復興支援業務やその他商品の販売も手がけています。これらの事業を通じて、ダイセキ環境ソリューショングループは環境保全と資源リサイクルに貢献しています。
特集記事
経営方針
ダイセキ環境ソリューションは、環境事業を通じて社会に貢献し、全てのステークホルダーとの関係を重視する経営方針を掲げています。同社は、土壌汚染調査・処理事業を中核とし、廃石膏ボードリサイクル事業や災害廃棄物処理事業など、環境問題への多角的なアプローチを進めています。
経営戦略としては、コンサルティング能力と土壌処理能力の強化、処理方法の多様化を目指し、「土壌汚染対策のトータルソリューション企業」としての地位を確立することを目標にしています。また、新規事業の開拓にも積極的に取り組み、環境問題への対応力を高めています。
経営環境においては、新型コロナウイルスの影響や世界的なエネルギー・食糧価格の高騰など、不透明な要素が存在するものの、国内製造業の堅調な動向や社会の環境意識の高まりを背景に、事業環境は安定して推移すると予想されています。
人材育成、事業所展開、多様化する環境問題への対応など、優先的に取り組むべき課題に対しても明確な方針を持ち、社会からの信頼を得ながら事業の拡大を図っています。経営上の目標としては、成長性と利益率の向上を重視し、株主資本利益率(ROE)を重要な指標として企業価値の最大化を目指しています。
ダイセキ環境ソリューションは、環境保全と資源リサイクルに貢献する事業を通じて、持続可能な社会の実現に向けた成長戦略を推進しています。