事業内容
沿革・会社概要
Bank Of New York Mellon Corporation(バンク・オブ・ニューヨーク・メロン。以下、BNY Mellon)は、2007年に米国の金融業草創期から100年以上にわたる歴史を持つザ・バンク・オブ・ニューヨーク・カンパニー・インクとメロン・フィナンシャル・コーポレーションの合併により誕生した企業だ。BNY Mellonは現在、傘下にある複数の運用会社を通じて、世界有数の運用スキルを提供している。
BNY Mellonは、投資の成功を力強くサポートする卓越した専門能力を発揮して、顧客の可能性を最大限に実現するお手伝いをすることをミッションとして活動を行っている企業だ。「バンク オブ ニューヨーク メロン トラスト カンパニー」、「ナショナル アソシエーション」、「BNY メロン トラスト オブ デラウェア」、「BNY メロン インベストメント サービシング トラスト カンパニー」、「BNY メロン トラスト カンパニー オブ イリノイ」のという4 つの米国の銀行と一つの信託会社を子会社として有している。2019年12月31日現在のBNY Mellonとその子会社の正社員は約4万8,400人であった。
合併前のバンク・オブ・ニューヨークは、1784年に発足した全米最古の銀行であった。アレクサンダー・ハミルトンによって創業された金融機関であるが、ハミルトンは、後に合衆国憲法の起草に携わるほどの人物で、初代財務長官を務めた。2020年現在でも、米国の10ドル紙幣に描かれている。
一方のメロン・フィナンシャル・コーポレーションは、1869 年創業のメロン銀行を起源とする金融機関で、古くからヘペンシルバニア州を中心に展開していた。メロン・フィナンシャル・コーポレーションは、1980年代に不良債権の増加に悩まされ、大手米銀としては初めて、プライべートエクイティファンド(ウォーバーグ・ピンカス)の資本支援を得ている1990年代には、フィービジネス(手数料ビジネス)の拡大を志向し、特に1994年のドレイファス・コーポレーション買収に始まり、資産運用部門の強化に力を注いでいた。2001年には、コンシューマーバンキング部門を売却して社名から「銀行」を取り除くという大きな決断まで行っている。
金融機関の激しい競争のなかで、資産管理部門、資産運 用部門という戦略部門を統合することで、預かり資産ランキングを押し上げ、大幅にコストを節約して競争力を高められると判断したことから、歴史ある両金融機関は合併することに至った。
事業内容・サービス内容
BNY Mellonでは、事業を「投資サービス事業」と「投資運用事業」の2つの事業セグメントに分けて活動を行っている。さらに、その他のセグメントとして、リースポートフォリオ、企業の財務活動、デリバティブおよびその他の取引活動、法人および銀行所有の生命保険、再生可能エネルギー投資、事業撤退などの事業も行っている。
BNY Mellonは、世界の100を超える市場で機関投資家、企業、および個人投資家のお客様に、主に資産の運用と管理に関するサービスを提供するグローバルな金融グループだ。BNY Mellonの運用資産残高、保護預かり・管理資産残高は世界最大規模を誇っている。BNY Mellon傘下の複数の運用会社が、独自の商品開発力と運用能力を発揮し、さまざまな 資産クラス、運用スタイル、顧客層を対象にお客様のニーズに直結した金融サービスを幅広く提供していることが特徴だ。2020年現在、総運用資産は約220兆円に及んでいる。