事業内容
WDBホールディングスとその子会社16社は、主に人材派遣を中心とした人材サービス関連事業を展開しています。このグループは、人材派遣(登録型派遣と常用雇用型派遣)、人材紹介、およびCRO(医薬品開発業務の代行・支援)事業を手がけています。
人材派遣では、理学系研究職(バイオ系、化学系)と工学系技術職(金型設計、CAD、ソフトウェア開発など)の専門人材を派遣しており、主な顧客は製薬、食品、化学製造業、電気・電子・精密機械製造業などです。また、一般事務職の人材も派遣・紹介しており、事務用機器操作、通訳、秘書、経理などの分野でサービスを提供しています。
CRO事業では、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器等の開発業務を支援しており、安全性情報管理を中心に国内で、開発業務全般を海外で手がけています。この事業には、WDBココ株式会社やWDB臨床研究株式会社などが関与しています。
さらに、ネゾット株式会社では、人材サービス事業やCRO事業に関連するプラットフォームの開発、運用、保守を行っています。これにより、WDBホールディングスグループは、人材サービスと医薬品開発支援の両軸で、幅広い業界に対して専門的なサービスを提供していることがわかります。
経営方針
WDBホールディングスは、人材サービスとCRO(医薬品開発業務の代行・支援)事業を核として、独自の成長戦略を推進しています。同社は、「埋もれた価値を発掘し、新たな価値を創造する」を基本方針とし、理学系研究職への人材サービス事業で市場を開拓。現在、理学系研究職派遣で働く人の3人に1人が同社グループから就業しています。
同社は、顧客と働く人々、そして自社に対する4つのビジョンを掲げています。顧客には「価値」の提供を、働く人々には「働く喜び」を、自社には「誇りを持って働ける」環境を、そしてステークホルダーには「価値」の還元を目指しています。これらのビジョンを実現するため、同社はプラットフォームを通じたサービス提供により、より利便性の高いサービスを低コストで提供することを目指しています。
中期経営計画では、人材サービス事業の質的転換に注力。派遣スタッフへの報酬アップや研修・フォロー体制の強化を通じて、顧客満足とスタッフ満足の向上を追求しています。また、CRO事業では、未経験者の採用と育成により、高品質なサービスを低コストで提供。これにより、製薬企業への受託料金の高止まりを解消し、市場規模の拡大を見込んでいます。
WDBホールディングスは、これらの戦略を通じて、事業の拡大と企業価値の向上を目指しています。同社の取り組みは、人材サービスとCRO事業の両軸で、業界標準に挑戦し、新たな価値を創造することにより、持続可能な成長を目指しています。