事業内容
ジェコスは、建設仮設材の賃貸及び販売、仮設工事の設計や施工を主軸に事業を展開している企業です。同社グループは、ジェコスを中心に、全国規模で総合的な営業活動を行っています。事業セグメントは主に「重仮設事業」と「建設機械事業」の二つに分かれています。
重仮設事業では、ジェコスとその連結子会社5社、関連会社2社が活動しています。ジェコス設計㈱は設計及びコンサルティングを、ジェコス工事㈱は仮設工事の安全施工に関する技術的支援を提供しています。㈱オトワコーエイは仮設工事や基礎杭工事、地中障害撤去工事等を手がけ、トラック・エンド・メンテナンス・サービス㈱は建設仮設材の運送を行っており、ジェコスがその委託をしています。また、GECOSS VIETNAM CO., LTD.はベトナム・ホーチミンで建設仮設材の賃貸、販売を行っています。
建設機械事業では、連結子会社のレンタルシステム㈱が建設用機械の賃貸を担当しており、ジェコスと情報共有化し、連携営業を通じて重仮設事業とのシナジー効果を図っています。
親会社であるJFEスチール㈱は、ジェコスの議決権数の47.65%を所有し、その完全親会社であるJFEホールディングス㈱は59.50%を所有しています。ジェコスは、建設仮設材の一部をJFEグループから調達しています。
経営方針
ジェコスは、建設仮設材の賃貸及び販売、仮設工事の設計や施工を中心に事業を展開している企業です。同社は、中期経営計画において、重仮設事業の競争力を高め、業界トップシェアのポジションを確固たるものにすることを目指しています。また、加工事業の規模拡大や地下工事一式受注、仮設橋梁事業、インフラメンテナンス事業の成長加速にも注力しています。これらの施策は、JFEグループとの連携強化やM&Aを含めたパートナー企業選定を進めることで、成長を加速させる計画です。
同社は、ICT推進や人材育成にも力を入れており、ペーパーレス化や押印廃止などの執務環境整備を進めることで、企業価値の向上を目指しています。また、社員が生き生きと活躍できるよう、キャリアや年齢、性別を問わず、各階層でレベルアップした人材育成に取り組んでいます。
ジェコスの事業環境としては、建設需要が長期的に堅調に推移すると見込まれています。特に、再開発案件や老朽化インフラの更新、災害対策などが需要を支える要因となっています。さらに、首都圏以外でもリニア中央新幹線や大阪万博、北海道新幹線などの大型プロジェクトが控えており、これらが事業機会を提供しています。
経営計画の目標としては、2024年度に売上高1,400億円、経常利益100億円を目指しています。これを達成するために、同社は重仮設事業のコスト競争力向上やシェア拡大、加工事業の規模拡大などに取り組んでいます。また、海外展開においても、ベトナム事業の事業モデル再構築を進めることで、収益構造の改善を目指しています。
ジェコスは、これらの成長戦略を通じて、「安心、安全な社会の建設に貢献し、働きがいの向上を追求する企業」の実現を目指しています。