事業内容
スズケン及びそのグループ会社は、医薬品の販売、製造、保険薬局運営を主軸に据えつつ、医療関連サービスなど幅広い事業を展開しています。スズケンの医薬品卸売事業は、医薬品や診断薬、医療機器・材料の販売を行っており、このセグメントにはスズケン自身のほか、㈱サンキ、㈱アスティス、㈱翔薬など複数の子会社が含まれます。医薬品製造事業では、㈱三和化学研究所が医薬品や診断薬の製造を手掛けています。保険薬局事業においては、㈱ユニスマイルが医療機関からの処方箋に基づく調剤業務を展開しています。
さらに、医療関連サービス等事業として、メーカー支援サービス(㈱エス・ディ・コラボ、中央運輸㈱)、介護サービス(サンキ・ウエルビィ㈱、㈱エスケアメイト)、医療機器製造(ケンツメディコ㈱)、その他(㈱ライフメディコム)など、多岐にわたるサービスを提供しています。これらの事業は、医薬品の輸配送や希少疾病用医薬品の流通支援、介護保険法に基づく介護サービスの提供、心電計や血圧計などの生体生理検査機器の製造、医療関連書籍の販売など、医療業界のさまざまなニーズに応える形で事業を展開しています。これにより、スズケングループは医療業界における包括的なサービス提供者としての地位を確立しています。
経営方針
スズケングループは、医療と健康に関わる分野で事業を展開し、社会課題の解決と社会コストの低減に貢献することを目指しています。同社は、医療機関や保険薬局、医薬品メーカーなど幅広い顧客との信頼関係を基盤に、新しい価値を創造し続けることを経営の基本方針としています。現在、スズケンは「第3の創業期」と位置づけ、患者の健康創造に貢献する「健康創造事業体」の実現を目指しています。
2024年3月期から2026年3月期までの中期経営計画では、資本コスト以上のROEと連結営業利益率1.5%以上を目標に掲げています。また、3カ年累計で1,000億円以上の投資計画を策定し、安定的な配当の継続と総還元性向80%以上を目指しています。さらに、政策保有株式の縮減も進めています。
スズケンは、サステナビリティへの取り組みも重視しており、CO2排出量の削減、女性管理職比率の向上、男性の育児休業取得率100%達成など、環境や社会への貢献を目指しています。
中期経営計画では、「既存事業の変革」と「新たな成長事業の準備」をテーマに掲げ、ヘルスケア流通改革やアジア事業の再構築、スマートロジスティクス、デジタルヘルスケア、地域医療介護支援、ヘルスケア製品開発など、多岐にわたる分野での取り組みを進めています。これらの取り組みを通じて、スズケンは新たなヘルスケアエコシステムの創生に貢献し、さらなる企業価値の向上を目指しています。