事業内容
東テクグループは、東テクを含む15社の子会社で構成されており、主に商品販売事業と工事事業の二つのセグメントで事業を展開しています。商品販売事業では、空調機器、制御機器、設備機器、発電機などを販売しており、これらの機器の保守やスポットメンテナンスも手掛けています。特に、東テク北海道株式会社やアーチバック株式会社を通じてこれらの機器の販売を行っています。
工事事業においては、計装工事、管工事、電気設備工事の設計・施工を主軸に事業を展開しており、これらの工事に付随する制御システム等の販売も含まれます。また、施工した工事に対する保守やスポットメンテナンスも提供しています。このセグメントでは、アイ・ビー・テクノス株式会社、北日本計装株式会社、Quantum Automation Pte.Ltd.などが活動を行っています。
さらに、東テクは太陽光発電施設を保有し、電力会社への売電も行っています。これにより、エネルギー関連の事業も手がけることで、事業の多角化を図っています。
東テクグループは、国内外において幅広い事業を展開しており、空調機器や制御機器の販売から、各種工事の設計・施工、さらにはエネルギー関連事業まで、多岐にわたるサービスを提供しています。これにより、顧客の多様なニーズに応えることを目指しています。
経営方針
東テクグループは、アフターコロナの時代を見据え、国内の建設投資の堅調さを背景に、資源高や人材不足といった供給面での制約に直面しながらも、その経営環境の不透明さを乗り越えるための成長戦略を推進しています。同社は、コア事業である商品販売事業と工事事業に注力する基本戦略のもと、カーボンニュートラル社会への貢献を通じた既存事業の強化、保守事業の拡大、そして東南アジア地域を中心とした海外事業の展開に積極的に取り組んでいます。
中期経営計画においては、2026年3月期までに売上高1,500億円、経常利益100億円を目標とし、ROE10%以上、自己資本比率50%前後の達成を目指しています。これらの経営指標の目標達成に向け、収益構造の改革と経営効率及び生産性の向上に取り組んでいます。
長期ビジョンとしては、「ここちよいを、その先へ。」を掲げ、2030年をターゲットに、技術革新や社会構造の変化を捉え、人に、社会に、地球にここちよい新しい時代の快適環境を創造することを目指しています。この達成に向けた第一次中期経営計画では、「人にここちよい」をテーマに、人財への投資、ESG経営、コア事業の強化、海外事業の拡大という4つの戦略骨子を掲げています。
また、利益分配に関しては、企業体質の強化と株主への安定的かつ適切な成果の還元を経営の重要課題としており、連結配当性向40%を目安に、業績に応じた継続的かつ安定的な配当を実施する方針です。内部留保金は、競争力の強化と収益力の向上、財務体質の充実に有効活用し、長期的な健全経営の維持に役立てる計画です。