事業内容
北恵は、木材店、建材店、工務店、住宅会社などに対して、新建材や住宅設備機器の販売および施工付販売、さらにこれらに付帯する業務を提供している企業です。同社の事業は、木質建材、非木質建材、合板、木材製品、住宅設備機器、施工付販売、その他のカテゴリーに分類されます。
木質建材セグメントでは、室内ドア、クローゼット、フロア、システム収納、階段セットなどを提供し、売上高構成比率は11.5%です。非木質建材では、石膏ボード、断熱材、屋根材、不燃ボード、サイディングなどがあり、8.3%の比率を占めます。合板セグメントは、ラワン合板や針葉樹合板を扱い、2.9%の売上比率です。
木材製品には、木材構造材、木材造作材、フローリング、集成板が含まれ、5.1%の売上構成比率を示しています。住宅設備機器セグメントは、システムキッチン、ユニットバス、洗面化粧台、トイレ、空調機器、燃焼機器、太陽光発電パネルなどを提供し、23.2%の比率で最大のセグメントです。
施工付販売は、外壁工事、住設工事、屋根工事、構造躯体工事、内装工事、サッシ工事、太陽光発電システムなどを含み、売上高構成比率は41.0%となっており、同社の主要な収益源となっています。その他のセグメントでは、サッシ、エクステリア、化成品、建築金物、建築道具などがあり、8.0%の売上比率です。
北恵は、これらの多岐にわたる商品とサービスを通じて、建築および住宅関連業界に対して幅広いソリューションを提供しています。
経営方針
北恵は、住宅関連業界における多様化するニーズに応えるため、資材・サービスの提供を通じて顧客満足を追求し、選ばれる企業を目指しています。同社は、新築住宅市場だけでなく、リフォーム・リノベーション市場や非住宅市場への取り組みを強化しており、施工付販売や物流機能を活用し、既存顧客との関係強化と新規顧客の開拓に努めています。また、環境配慮商品やオリジナル商品の拡販、業務の効率化による業績向上を目指しています。
経営環境の変化に対応するため、北恵は収益性の向上と企業価値の高めるための経営指標に注目し、売上高総利益率や売上高営業利益率、オリジナル商品・施工付販売の売上高構成比率を重視しています。しかし、中期的な業績予測の開示を控え、年度ごとの見通しや決算説明会を通じた情報開示に努めています。
持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のため、北恵はサステナビリティへの取り組みと資本コストや株価を意識した経営を優先的な課題としています。環境への取り組みとしては、計画植林材の使用や省施工商材の開発、物流の効率化などを進めています。人的資本経営では、多様な人材の活用と育成に注力しています。また、財務指標の改善にも取り組んでおり、ROEの向上を目指しています。