事業内容
グルメ杵屋グループは、多岐にわたる飲食店の経営を主軸としており、その事業内容は大きく分けてレストラン事業、機内食事業、業務用冷凍食品製造事業、不動産賃貸事業、運輸事業、およびその他の事業に分類されます。
レストラン事業では、うどん、そば、洋食、和食、アジア料理専門店など、多様な食文化を提供しています。具体的には、実演手打うどん「杵屋」、信州そば処「そじ坊」、サンドウイッチレストラン「グルメ」、天丼「丼丼亭」、コリアンキッチン「シジャン」など、様々なブランドを展開。また、子会社を通じてラーメン「壱番亭」や焼肉「炎座」なども手掛けています。
機内食事業は、子会社エイエイエスケータリングが関西国際空港で航空機内食の調製・搭載を行っており、業務用冷凍食品製造事業では、アサヒウェルネスフーズが業務用冷凍食品の製造を担当しています。
不動産賃貸事業は、大阪木津卸売市場の経営及び不動産の賃貸を行い、運輸事業では、水間鉄道が鉄道事業やバス運行を展開しています。
その他の事業としては、大阪木津卸売市場での生鮮水産物の卸売や、米穀販売、食品販売などを行っており、マレーシアでは中食食品の製造供給を手掛ける子会社も持っています。これらの事業を通じて、グルメ杵屋グループは食の多様性と品質の向上に貢献しています。
経営方針
グルメ杵屋グループは、経営理念「仕事を通じて人生を楽しみ、社会に貢献する」のもと、食を通じた社会貢献を目指しています。同社は、教育を最重点課題とし、株主との対話を重視する開かれた経営を行っています。新型コロナウイルス感染症の影響下でも、経済活動の制限緩和やワクチン接種の普及により、景気は緩やかに持ち直しを見せています。しかし、ウクライナ情勢の長期化や物価上昇などにより、先行きは不透明です。
このような経営環境の中、グルメ杵屋グループは新しいグループビジョン「おもてなしで付加価値の創造を紡ぐ」を掲げ、持続可能な企業としての取り組みを進めています。事業構造の再構築や新たなマーケットの開拓を通じて、新しい付加価値を提供していく方針です。
具体的な施策として、レストラン事業ではEBITDAとROIを重視し、利益が見込める新規出店への投資を集中。既存店舗では収益力の改善を目指します。機内食事業では、新規顧客の獲得や原価率の適正化による黒字化を目指し、業務用冷凍食品製造事業では、冷凍弁当の需要拡大と売価の見直しにより、原材料費の高騰に対応します。
これらの施策を通じて、グルメ杵屋グループは事業収益のV字回復を目指し、企業風土の変革や次世代に向けた事業構造構築にチャレンジしています。同社は、バランスのとれた経営を行い、顧客、株主、取引先、従業員それぞれの期待に応えることを目標としています。