事業内容
ダイセキ株式会社とその連結子会社6社(北陸ダイセキ株式会社、ダイセキ環境ソリューション株式会社、ダイセキMCR株式会社、システム機工株式会社、グリーンアローズ中部株式会社、グリーンアローズ九州株式会社)は、環境関連事業を中心に展開しています。同社グループの事業内容は多岐にわたり、産業廃棄物の収集運搬や中間処理、土壌汚染の調査及び処理、使用済みバッテリーの収集運搬と再生利用、鉛の精錬や非鉄金属原料の販売などを手がけています。
また、タンク洗浄やそれに付随する工事、揮発性有機化合物(VOC)ガスの回収作業、スラッジの減量化作業、COW洗浄機器の販売、さらには石油化学製品や商品の製造販売も行っています。これらの事業は、環境保護と資源の有効活用を目指すもので、同社グループはこれらを通じて環境関連事業の一翼を担っています。
ダイセキグループは、これらの事業を環境関連事業の単一セグメントとして位置づけ、事業の多様性にもかかわらず、一貫して環境保全に貢献するサービスを提供しています。事業系統図を通して示されるこれらの事業内容は、同社グループが環境問題への対応と資源循環型社会の実現に向けた幅広いサービスを提供していることを示しています。
経営方針
ダイセキは、環境創造企業としての役割を果たすべく、産業廃棄物のリサイクルを中心に事業展開を行っています。同社は、環境に対する社会的関心の高まりと環境規制の強化を背景に、適正な廃棄物処理とリサイクルの推進を通じて社会貢献を目指しています。特に、関東地区と関西地区における業容拡大を重点戦略として掲げ、積極的な設備投資と営業展開を進めています。また、子会社との連携を深めることで、土壌汚染調査・処理や環境分析、ゼロ・エミッション支援など、環境リスクに対するトータルソリューションの提供を強化しています。
ダイセキは、ESG経営を最重要課題の一つと位置付け、環境保全活動に積極的に取り組んでいます。これには、リサイクル技術の向上や情報化投資、さらには気候変動に対する取り組みなどが含まれます。同社は、気候変動問題への対応として、TCFDの提言に基づくシナリオ分析を行い、物理的リスクと移行リスクの両方から事業への影響を評価し、適切な対応策を検討しています。
中期経営計画では、2026年2月期に売上高690億円、営業利益147億円、親会社株主に帰属する当期純利益95億円を目標としています。これを達成するために、ダイセキはリサイクル事業の拡大、技術力の向上、そしてESG経営の推進に注力しています。また、健康経営やダイバーシティ&インクルージョンの推進にも取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。