事業内容
トーカイは、1955年の創業以来、人々の健康増進や福祉の向上、快適で衛生的な空間づくりに貢献する多様な事業を展開しています。2023年3月31日現在、トーカイ及び子会社21社、関連会社2社で構成され、主に「健康生活サービス」「調剤サービス」「環境サービス」「その他」の4つのセグメントで事業を行っています。
「健康生活サービス」セグメントでは、医療機関や介護福祉施設などに対し、寝具・リネン類のレンタル、医療関連商品の販売・レンタル、看護補助業務の受託運営などを提供しています。また、給食事業では、これら施設の給食の受託運営を行い、シルバー事業では、介護用品・機器の販売・レンタルや関連サービスを提供しています。寝具・リネンサプライ事業では、ホテルやリゾート施設に対する寝具・リネン類の販売・レンタルを手がけており、クリーニング設備製造事業では、クリーニング設備の製造、販売、保守を行っています。
「調剤サービス」セグメントでは、たんぽぽ薬局株式会社を通じて、主に東海、北陸、関西、四国地区の基幹病院の門前で調剤薬局を経営しています。
「環境サービス」セグメントでは、リースキンブランドの環境美化用品のレンタルや販売、医療機関や介護福祉施設を対象とした建物の清掃・管理、太陽光を活用した売電事業などを展開しています。このセグメントは、フランチャイズ網を活用し、使用済みマットやモップの回収・洗濯加工を行うなど、環境美化に貢献しています。
「その他」セグメントでは、株式会社日本情報マートが経営情報の提供などを行っています。
これらの事業を通じて、トーカイは医療・福祉施設から一般家庭まで、幅広いニーズに応えるサービスを提供し、社会に貢献しています。
経営方針
トーカイは、1955年の創業以来、レンタルビジネスを核として、医療、介護、環境という3つの分野で社会課題の解決に貢献してきました。同社は、「清潔と健康」をテーマに、事業の選択と集中を継続的に実施し、持続可能な社会の実現を目指しています。2020年からは、「トーカイグループ 3つの宣言」を掲げ、循環型社会の実現、超高齢社会における医療介護の健全な発展への貢献、そして全従業員が笑顔で働く会社を目指しています。
中期経営計画「Challenge for the new stage!」では、2025年3月期を最終年度とし、持続的な成長を目指しています。この計画には、「続ける」「変える」「創る」という3つの基本方針があり、それぞれの方針に沿った施策を実行しています。具体的には、循環型社会に資するレンタル事業モデルの継続、医療及び介護の社会インフラを支えるサービスの安定供給、既存のコア事業の強化、ニューノーマル時代における新しい働き方の整備、DXの推進による業務効率化、経営人材育成と若い世代の積極登用、多様性を重視した経営などが挙げられます。
事業戦略としては、「健康生活サービス」「調剤サービス」「環境サービス」の3つのセグメントに焦点を当てています。健康生活サービスでは、医療機関・介護福祉施設との信頼関係を深耕し、高付加価値化や新たな基幹アイテムの創出、デジタル化による業務改善に取り組んでいます。調剤サービスでは、たんぽぽ薬局を通じて、地域で一番のかかりつけ薬局を目指し、在宅を中心とした地域医療・福祉との連携を強化しています。環境サービスでは、リースキン事業において、衛生管理ニーズに応える新たな商品分野の開発や、清掃事業における質の高い院内感染対策の提案などを通じて、中期的な成長を目指しています。
以上のように、トーカイは、社会の要請やお客様のニーズに応えるための事業の継続、経営環境の変化に対応した成長の実現、そして次世代につながる新たな価値の創出に取り組んでいます。これらの戦略を通じて、同社は持続可能な成長と社会への貢献を目指しています。