事業内容
ロイヤルホテルグループは、ロイヤルホテルを含む子会社6社で構成されており、主に宿泊、料理飲食、貸席などのホテル事業と、それに附帯する事業を展開しています。同社グループは、ロイヤルホテル(大阪)の運営を受託するなど、7つのホテルを経営しており、リーガグラン京都、リーガプレイス京都 四条烏丸、リーガロイヤルホテル広島、リーガロイヤルホテル小倉、リーガロイヤルホテル東京、東京ロイヤルホテル、リーガプレイス肥後橋がその主な拠点です。
また、ロイヤルホスピタリティサービス株式会社は、ホテルに附帯する各種事業を経営しており、ホテル業務以外にも、茨木カンツリー倶楽部食堂、住友クラブ食堂、住友ビル食堂など、ホテル外での飲食事業も手掛けています。
2023年4月1日にはリーガプレイス京都 四条烏丸を開業し、同年3月10日にはBGOと資本業務提携契約を締結、BGOの関係会社がロイヤルホテルの普通株式を保有することとなりました。さらに、リーガロイヤルホテル(大阪)の土地や建物の信託受益権をBGOの関係会社に譲渡し、運営委託契約を結んでいます。
これらの動きは、ロイヤルホテルグループが事業の多角化と拡大を図っていることを示しており、宿泊業を核としながらも、飲食やその他のサービスを通じて顧客のニーズに応える戦略を展開しています。
経営方針
ロイヤルホテルグループは、経営の基本理念として「誇りうるナンバーワンホテルグループの創造を通じ、社会に貢献すること」を掲げています。同社は、お客様に感動と満足を提供することを目指し、新規需要の開拓とマーケット毎の施策推進を戦略の柱に据えています。これにより、最高級のホテルとしてのブランドを確立し、企業価値の向上を図っています。
経営環境においては、大阪・関西万博の開催や統合型リゾート施設(IR)の開業などプラスの環境と、新型コロナウイルス感染症の影響や新規開業ホテルの増加などマイナスの環境が存在します。競合他社の状況としては、比較的参入障壁が低く、市場には多数の競合が存在すること、また、新型コロナウイルス感染症の影響が残る中での供給過多が懸念されています。
中期経営戦略としては、「生産性と業務効率の向上」、「ホテルビジネスの再構築」、「マーケティング力の強化」、「人事運営の改革」に取り組んでいます。特に「ホテルビジネスの再構築」では、資本業務提携を踏まえ、資産保有と運営が一体化されたビジネスモデルから運営に特化したビジネスモデルへの転換を図り、ロイヤルホテルグループの中核を担うリーガロイヤルホテル(大阪)のブランド価値向上に取り組んでいます。
アセットライトなビジネスモデルでの新規ホテルの展開、リノベーションによるブランド価値の向上、インバウンド対応力の強化によるホテルオペレーターとしての能力向上が、同社グループの成長戦略の重点領域です。これらの取り組みを通じて、ロイヤルホテルグループは、国内外のお客様の満足度向上と、事業の持続的な成長を目指しています。