事業内容
新日本科学は、医薬品開発支援を主軸とするCRO事業、独自の経鼻投与基盤技術を活用したトランスレーショナルリサーチ事業、およびメディポリス指宿における地熱発電や宿泊施設運営を行うメディポリス事業を展開しています。
CRO事業では、非臨床試験の実施、臨床試験の試料分析、臨床開発を受託しており、安全性研究所や株式会社イナリサーチ、株式会社新日本科学PPDなどがこれに携わっています。TR事業では、経鼻投与基盤技術の研究開発を行い、経鼻偏頭痛治療薬や経鼻神経変性疾患レスキュー薬の開発を進めています。また、新規経鼻ワクチンの研究や核酸医薬品の開発も手がけています。
メディポリス事業では、地熱発電事業としてバイナリー式地熱発電を実施し、また「別邸天降る丘」、「指宿ベイヒルズHOTEL&SPA」、「HOTELフリージア」といった宿泊施設を運営しています。これらの施設は、健康とウェルビーイングをテーマにしたリゾートサービスを提供しています。
その他事業としては、特例子会社「ふれあい・ささえあい株式会社」を通じて、障害を持つ人々の就労支援を行っており、グループ内の業務支援サービスを提供しています。
経営方針
新日本科学は、医薬品開発支援を中心に、独自技術を活用したトランスレーショナルリサーチ(TR)事業、さらには地熱発電や宿泊施設運営を含むメディポリス事業を展開しています。同社は、人類を苦痛から解放するという使命のもと、医薬品開発の全段階にわたるサポートを提供し、半世紀以上にわたる研究実績と経験を生かしています。
経営戦略として、同社は2028年度に向けた「2028Vision」を掲げ、売上高500億円、経常利益200億円を目標に設定しています。このビジョン達成に向け、CRO事業のさらなる強化とTR事業への注力を進めています。CRO事業では、新型コロナウイルス感染症対策や非臨床試験のサービス拡充、さらにはグローバル市場への展開を図り、TR事業では経鼻投与技術を用いた新薬開発に力を入れています。
また、SDGs/ESGへの取り組みを通じた非財務価値の向上にも注力しており、環境保全、社会貢献、ガバナンス強化を目指しています。これには、地熱発電事業の推進や、ダイバーシティの推進、健康経営の実践などが含まれます。
人材の確保と育成にも力を入れており、技術系研究員やマネジメント人材の確保、さらには女性活躍の推進にも取り組んでいます。これらの戦略を通じて、新日本科学は医薬品開発の分野でのリーダーシップを強化し、企業価値の向上を目指しています。