事業内容
メタウォーターは、プラントエンジニアリング事業とサービスソリューション事業の2つの主要セグメントを持つ企業です。プラントエンジニアリング事業では、EPC(設計・調達・建設)事業と海外事業を中心に、国内外の浄水場や下水処理場向けの設備設計、建設、および関連機器の設計、製造、販売を行っています。このセグメントには、メタウォーター自身のほか、METAWATER USA, INC.、Aqua-Aerobic Systems, Inc.などの関連会社が含まれます。
一方、サービスソリューション事業は、O&M(運転・維持管理)事業とPPP(公私パートナーシップ)事業を基盤としています。このセグメントでは、国内の浄水場、下水処理場、ごみ処理施設向けの設備補修工事や運転管理などのサービスを提供しており、メタウォーターサービス株式会社やウォーターネクスト横浜株式会社などの関連会社が活動しています。
メタウォーターは、これらの事業を通じて、水処理設備のライフサイクル全般にわたるソリューションを提供し、水環境の保全と改善に貢献しています。
経営方針
メタウォーターは、国内外の水処理市場における課題に対応し、持続可能な社会の実現に貢献するための成長戦略を推進しています。同社は、2023年度を最終年度とする中期経営計画「中期経営計画2023」を策定し、経営目標を受注高1,600億円、売上高1,550億円、営業利益100億円に設定しています。この計画の下、同社は三つの重点課題に取り組んでいます。
第一に、基盤分野の強化と成長分野の拡大を目指します。EPC事業とO&M事業を基盤とし、PPP事業と海外事業を成長分野と位置付け、事業の強化及び拡大を進めています。特に、EPC事業ではITやAIを活用したエンジニアリング手法の確立を進め、O&M事業では新規顧客の開拓に注力しています。
第二に、研究開発投資の拡大を図ります。更新需要や公民連携の進展に対応するため、研究開発に積極的に投資し、焼却分野や水処理分野、監視制御システム分野での競争力強化を目指しています。また、機電融合技術の創出や情報連鎖を活かした新たな価値創出にも取り組んでいます。
第三に、持続的なESGの取り組みを進めています。サステナビリティに関する基本方針を制定し、公共インフラに携わる企業として、事業を通じたサステナビリティの推進と開示に努めています。また、働き方改革やコーポレート・ガバナンスの強化を通じて、社会から信頼される企業を目指しています。
これらの戦略を通じて、メタウォーターは水処理設備のライフサイクル全般にわたるソリューションを提供し、水環境の保全と改善に貢献することを目指しています。