事業内容
静岡ガスは、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業には、ガス供給、LNG(液化天然ガス)販売、LPG(液化石油ガス)及びその他エネルギー関連サービスが含まれます。静岡ガスは、都市ガスの原料となるLNGを輸入し、子会社を通じて製品ガスを製造、販売しています。また、LPGの販売やこれに付随する機器販売、配管工事も行っており、オンサイト・エネルギーサービス事業を通じて、顧客の事業所内にエネルギー設備を設置し、運営しています。
さらに、静岡ガスは電力販売も手掛けており、タイ国での電力卸販売にも関与しています。その他の事業として、ガス配管工事、ガス機器の販売、ガス設備の保全、空調工事、住設機器の販売、リフォーム事業、LPGの配送、LNGの輸送、リース業務、情報処理及びシステム開発、保険代理業など多岐にわたるサービスを提供しています。
これらの事業は、静岡ガス自身やその連結子会社、持分法適用関連会社、持分法非適用関連会社を通じて展開されており、エネルギー供給から関連サービスまで、顧客の多様なニーズに応える幅広い事業ポートフォリオを有しています。
経営方針
静岡ガスは、現代の経営環境の変化に対応し、持続可能な成長を目指しています。同社は、人口減少や少子高齢化、脱炭素、デジタル化の進展などの課題に直面しており、これらの課題に対処するために、二つの重要なビジョンを公表しました。「2050年カーボンニュートラルビジョン」と「2030年ビジョン」です。これらのビジョンを通じて、安全・安心、カーボンニュートラル化の実現、そしてQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上を目指しています。
成長戦略として、静岡ガスは都市ガス・LPG事業、電力・再エネ事業、くらしサービス・エンジニアリングサービス事業、そして海外事業を重点領域としています。基盤事業の継続的成長を目指し、安全・安心を最優先に、保安の確保や安定供給に努めるとともに、天然ガスの普及拡大や顧客基盤の拡大を進めています。また、新たな成長事業の確立にも注力しており、電力・再エネ事業では、顧客基盤の拡大や省エネニーズへの対応、再生可能エネルギー電源の開発に取り組んでいます。
さらに、くらしサービス事業では、お客さまのライフステージに合わせたサービスの提案を進め、エンジニアリングサービス事業では、エネルギーサービスの拡大や省エネ、省CO2を推進しています。海外事業では、東南アジア・南アジアを中心に、天然ガスシフトや再生可能エネルギーの開発に取り組んでいます。
経営基盤の強化も重要な戦略であり、高度なガバナンス体制やリスク管理体制の確立、DXによる業務の高度化・効率化、人材の活用や育成に力を入れています。これらの取り組みを通じて、静岡ガスは地域社会の持続的な発展に貢献し、新たな価値創造を目指しています。