事業内容
同社は、多様な事業セグメントを持ち、生活関連事業、産業用製品、エネルギー事業などを展開しています。生活関連事業では、連結子会社の日本ストロー株式会社が大手乳業・飲料メーカー向けにストローやプラスチック製品を製造販売しています。また、株式会社花菱は紳士服や婦人服の企画・販売を行っており、株式会社明光商会はシュレッダーの製造・販売を手がけています。さらに、MOS株式会社はレジロール用記録紙の加工販売を行い、株式会社ケイエムテイはペットフードの輸入販売を行っています。
産業用製品分野では、CST株式会社が液晶パネルや電子部品用のマスクブランクスを製造販売しています。三生電子株式会社は水晶デバイス用計測器を製造し、Saunders & Associates, LLCも同様の製品を手がけています。日本カタン株式会社は送変電用架線金具を製造し、株式会社プラスワンテクノは食料品加工機械を提供しています。さらに、ジャパン・チェーン・ホールディングスは産業用ローラーチェーンの製造を行っています。
エネルギー事業では、MITSUI MATSUSHIMA INTERNATIONAL PTY.LTD.が海外炭鉱への投融資を行い、MITSUI MATSUSHIMA AUSTRALIA PTY.LTD.はリデル炭鉱の操業を行っています。しかし、石炭生産と販売分野は2024年3月期をもって終了しました。再生可能エネルギー分野では、MMエナジー株式会社が太陽光発電事業を管理運営しています。
その他の事業として、同社はビル賃貸業を行い、三井松島リソーシス株式会社が不動産管理を手がけています。また、株式会社大島商事はプロパンガス供給を行い、港倶楽部オペレーションズ株式会社は歴史遺産の管理運営を担当しています。これらの多岐にわたる事業活動により、同社は幅広い市場ニーズに応えています。
経営方針
undefinedは、経営の基本理念として「人と社会の役に立つ」を掲げています。2018年に策定した中期経営計画では、石炭生産以外の事業分野への積極的な投資を通じて事業ポートフォリオの多様化を図りました。この計画の最終年度である2024年3月期には、生活関連事業の子会社化を通じて非石炭生産事業の営業利益を52億円、ROEを25.36%に達成し、計画を総じて達成しました。
2024年5月からは、新たに「経営戦略2024」を策定し、これを確実に遂行することを基本方針としています。この戦略では、PBR=1倍以上、ROE8%以上を意識し、2027年3月期までに当期純利益50億円以上を継続的に計上できる収益構造をM&Aにより構築することを目指しています。また、2024年3月期末のネット現預金をM&A投資や株主還元に積極的に充当し、一株当たりの株式価値の最大化を図る方針です。
undefinedは、石炭関連事業の終了を受け、収益基盤の安定化と多様化を進めています。特に、生活関連事業や産業用製品分野でのM&Aを通じて、企業価値の最大化を目指しています。再生可能エネルギー分野では、太陽光発電事業を通じて環境貢献と収益確保の両立を図っています。これらの取り組みにより、undefinedは持続可能な成長を追求し、社会に貢献する企業としての地位を強化しています。