朝日放送グループホールディングス【9405】 プライム(内国株式)

放送・コンテンツ事業ではテレビやラジオ放送、アニメ制作、イベント企画を手がけ、ライフスタイル事業では住宅展示場運営やゴルフ場経営を展開。

朝日放送グループホールディングス【9405】 プライム(内国株式)

放送・コンテンツ事業ではテレビやラジオ放送、アニメ制作、イベント企画を手がけ、ライフスタイル事業では住宅展示場運営やゴルフ場経営を展開。

事業内容

朝日放送グループホールディングスは、放送・コンテンツ事業とライフスタイル事業の二つの主要な事業セグメントを持っています。放送・コンテンツ事業では、テレビ放送、ラジオ放送、CSテレビ放送を行い、番組やコンテンツの企画、編成、制作、販売を手がけています。このセグメントには、朝日放送テレビ、朝日放送ラジオ、ABCアーク、スカイA、エー・ビー・シーリブラ、ABCフロンティア、ABCアニメーション、デジアサ、アイネックス、マッシュ、ディー・エル・イー、ちゅらっぷす、プロセンスタジオ、SILVER LINK.、ゼロジーアクト、CGCGスタジオ、ベスティ、Pegasus Tech Ventures Company Ⅲ,L.P.などの関連会社が含まれています。

ライフスタイル事業では、住宅展示場やハウジングデザインセンターの企画・運営、通販、ゴルフ場の経営を行っています。このセグメントには、エー・ビー・シー開発、ABCファンライフ、ONE DAY DESIGN、ABCゴルフ倶楽部などの関連会社が含まれています。これらの事業を通じて、朝日放送グループホールディングスは多様なメディアとライフスタイル関連のサービスを提供し、幅広い顧客層にアプローチしています。

経営方針

朝日放送グループホールディングスは、2021年に「中期経営戦略2021-2025 NEW HOPE」を発表し、変化する事業環境に対応するための成長戦略を推進しています。この戦略では、「人材」「グループ連携の強化」「DX(デジタルトランスフォーメーション)」「社会課題の解決」を重点目標に掲げています。これにより、多様性の促進やデジタル技術の活用基盤の整備、社会課題解決への取り組みを進めています。

同社は、資本効率の改善と企業価値の向上を目指し、「事業ポートフォリオの最適化」や「中長期的な視点とスピード感を持った投資」を推進しています。具体的には、政策保有株式の売却などによる資産の有効活用を進め、2025年度までにROE(自己資本利益率)5%の達成を目指しています。また、2023年度の業績では、連結売上高904億円を達成し、2025年度までに1,000億円を目指しています。

重点領域として、人的資本投資の強化を進め、多様性に富む人材の育成・確保を重視しています。「人材交差点構想」や「ABC@Colorful宣言」を通じて、組織の多様性を高め、グループ全体の力を最大限に発揮できる体制を整えています。また、DXによるビジネス創造にも注力し、AI活用やデータドリブン戦略を推進しています。特に、デジタルセールス事業では、2023年度の売上高が前年の3倍を超える成長を遂げています。

さらに、事業ポートフォリオの最適化に向けて、アニメ事業への重点的な投資を行い、M&Aや組織再編を通じて強化を図っています。2025年度までに売上高80億円を目指し、アニメIPの開発や商品化、メディアミックス展開を進めています。また、ドラマ・バラエティ分野にも注力し、全国ネットのプライム帯連続ドラマをスタートさせるなど、グローバルなニーズに応える体制を整えています。